おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活54 おばさん置換術の足が折れてた!

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No. 122

<2019年9月14日 私から次男へのレター>

さて、伯母の骨折にしばし話を戻します。。。

 

今回の骨折はかなり酷かった。。。

 

病院でX線写真を撮ると、人工関節の置換手術を受けた部分が。。。

しかも人工関節を収めた足の長骨が割れて、人工関節がグラグラに。。。。

 

先生もがっかりですが、恥骨骨折の時と同様、高齢者なので骨密度が元々少ないため(それでも伯母の骨密度は高い方らしいのですが。。。)、ただでさえ折れやすいところに固い人口関節です。ちょっと打ちどころが悪ければテコの原理でパキっと。。。

 

先生は淡々と診断の見立てと今後の予想を説明します。

 

「これはかなりの長期入院になりますね~」

「今回は、寝たきりになるかもしれませんの覚悟しておてくださいね。」

「自宅に戻すか、老人ホームのような施設に入れるかも考えておいてくださいね。」

 

っと、さささっと事務的おっしゃる。。。

 

手術はもう一度関節部分を開いて骨盤の状況を確認しつつ、割れた長骨はワイヤーでグルグル巻きにして固定するとのことです。。。

 

グルグルのワイヤーは骨がくっついたらはがすのかというと思いきや。。。
はがさないとの事。。。

 

義父さんの時と同じで、身体検査ゲートでピンポーンになるなぁ~とか、お骨になった時にこのワイヤーはどうなるんだろうかとか。。。余計な心配をし。。。

 

ふっと、90歳という高齢で、こんな手術に耐えられるのだろうか? っと疑問に思うのでした。。。

 

でも、手術しないわけにもいきませんしね。。。。

 

 

それにしても、おじいちゃん(父)といい、義父さんといい、伯母といい、ある程度高齢者になるまでは、手術なんかのお世話になるなど考えられないほど健康体だったのに、80歳を過ぎてから酷いものです。。。

 

症状も酷いですし、手術の規模も大きい、入院期間も長い。。。三重苦。。。

 

こんな長寿社会で良いのでしょうか?

 

先日の新聞に100歳以上の老人が日本で70000人を超えたと報じられていました。

 

かみさんと顔を合わせて、このうち入院もせず、介護もせず、ちゃんと会話が出来ている老人は何人なんだろうと。。。。2000人くらいいればいい方?

 

最近よく耳にする「健康寿命」がちゃんと延びなくては全く意味がない気がしますね。

苦しい状況を本人にも家族にも強いる延命よりも、元気に生きている間にとことん楽しく。

 

私は今ちょうど50歳ぐらいです。

80歳でほぼほぼ自由に生活できないのを目の当たりにしてるので、健康寿命はだいたい75歳までいけば御の字と思ってます(癌や突然死などの病気がないと仮定)。

 

計算すると、1年365日であと25年間ですから約9000日しかない!

そのうち1/4は睡眠時間だからだいたい6750日しかない!

 

これってなんだかとっても少なくない?

 

彼らの介護を通じて、自分のこの先の人生ってなんてはかないのかっと。。。
さっさと楽しまないと、楽しみたくても楽しめない身体になってしまうんだと。。。

 

なんとなく気づいてしまったのでした。。。