おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

相続税11 その他の財産は?

f:id:oohiratt:20210911220015j:plain

No. 205

No. 205<2021年9月11日 私から長男へのレター>

いよいよ、資産の計算も終わりに近づきました。

土地建物、預金、生命保険金。。。だいたいの大物は出尽くしましたが、他って何?

 

まだまだありますよね?現金化できるもの。。。

 

まずは「株」は売却すれば現金化できます。

我が家の場合は断捨離編で紹介した通り、おじいちゃん(父)がまだ元気な内に全て売却を済ませました。儲かったかどうか。。。結局分かりませんでしたが。。。

我が家は通帳を眺めて大きな金額が時々出入りしていたので気が付いたのですが、遠方に住んでいるご両親の株運用なんでわかりませんよね?最近ではネット預金からネット株取引ができるので、こういった類の運用はご両親がお亡くなりになった時にしばらく見つけることが出来ないかもしれません。。。

相続税の申告は没後10カ月以内なので、期間内に全部を調査するのが不安な場合は、元気な内にきちんと把握しておくことをお薦めします。

 

「自動車」

これは分かりやすいですね。10年以上乗った車まだと下取りが数万円、状態が悪いと廃車料金の方が高いかもしれません(この場合の申告って必要?)

こちらも断捨離編で紹介しましたが、おじいちゃんは車のあちこちをぶつけた末、既に廃車にしたので申告の必要はありませんでした。なので車の年式などによる査定の仕組みは分かりません。

 

「書画・骨董品・宝石など」

断捨離の際に「何かお宝は出てこないかなぁ~?」と期待したのですが。。。もちろん家の中に絵画や壺なんかはありますが、リサイクルショップで売っても数百円レベルのものばかりなので申告の必要はないようです。恐らく美術館に所蔵できるような高額なもの、例えば売ったら家が買えちゃうとか、車が買えちゃうとか。。。そういう価値のある物を対象に相続税が設定されているようです。

 

少しばかり高価な陶器(ロイヤルコペンハーゲン、マイセン、リヤドロなど)もそこそこの価格です、未使用だったり、未開封だったり、大掛かりなコレクションでなければ特に細かく申告するこ必要は無いようです。

 

宝石も同様で、よっぽどの貴重品でなければ一つ一つ査定をしてまでの申告の必要はないようです。お世話になった知人や、親戚に形見分けをしたりしますが、もしリサイクルショップに査定を出しとしても、鑑定価格はそれぞれ違いますし、親から「生前、譲り受けたもの」かどうかの見わけもつきませんね。。。

 

このあたり、税務署はきちんと心得ていて、相談に行った時は「高価なものが無ければ大体の合計で良いです」とのこと。ただし、強調していたのは、「もし税務調査があった場合に申告漏れがあると追徴金が課せられるので、そこで引っかからない程度の金額なら問題ありません」とのことでした。

 

で、心配ののが「なんでも鑑定団」。

「父の遺品です」とか、「祖父から譲りうけたコレクションです」とか紹介してますが、これって、例えば「2000万円です。おめでとうございます!」ってテレビで放映されちゃうと税務署が押し掛けてきて、「相続税の申告漏れ?」とか、「贈与税は申告漏れ?」とか聞かれるそうです。

ちなみに税金関係の時効は10年ですので、10年を過ぎていれば問題ありません。

 

他にも面白い項目は「庭石」とか「門扉」とか。。。「庭石」って、どんな価値があるのか知りませんが、通には価値があるのでしょうか?

「門扉」。。。確かに、時々お城の門のような立派な門扉の家がありますが、「あれか~」っと思いました。うんうん、立派な瓦屋根があったり、豪華な檜造りだったりと。。。これは作るのにかなりお金が掛かっているはず。わざわざ別項目で相続税を課すという事は固定資産税には入っていないのですね。。。きっと。

こちらも我が家には全く無縁な話です。

 

行政から入手した相続税の説明書を見ると「電話加入権」なんてのもあります!

学生時代に一人暮らしをした時にその価格の高さにお驚き(確か6万円ほど)、実家に戻った時には不正利用防止のために気軽な転売も禁止になっており、そのまま結婚生活、マンション生活でも使い続け。。。おじいちゃんとの同居を機に解約しました(実際には譲渡手続きで5千円で売買できるそうです)。

 

実家にあるおじいちゃんの加入権も、同居した際に携帯電話のキャリア系に変更してしまったので、申告すべき加入権は存在していませんでした。

先に述べた通り、市場価値は5千円程度なのに、相続税の申告では定価(今だと36000円)のようです。。。ここは解せませんね。。。

 

価値のある盆栽とか、希少なビンテージ物、単品では価値は無いけどコレクションとして揃えれば価値のある趣味の品々、残金のあるテレカ、残された古酒(ブランデーやウイスキー)、電動自転車や腕時計。。。考えると換金可能なものは色々とあり。。。

「申告すべき」はこれ、「申告してもしょうがない」のはこれっと、直感的ではわかりますが、査定額もいい加減だし、合計数十万程度ならそもそも相続税へのインパクトもないのでスルーと思いました(このあたりの解説は、また後程詳しく書きたいと思います)。

 

このようなうだうだな事を書いたら、生業としている税理士さんには怒られそうですが。。。(笑)

 

#介護 #介護関係 #介護者 #老人ホーム #認知症 #イラスト #手紙 #レター #葬式 #葬儀 #相続税 #相続税対策  #土地建物の計算 #相続税の控除