おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

スピンオフ10 なんと2度目の椎体骨折!

f:id:oohiratt:20190829201141j:plain

No. 110

<2019年8月29日 私から次男へのレター>

義父さんの悲劇はここからが本番です。

 

ただでさえ80歳という高齢なのに、こんな大きな手術を受けることになり。。。

術後は術後で、心身ともに衰えているという時に術後せん妄にも悩まされ。。。

 

その上に容赦なく悲劇は起こるなんて。。。

なんという無慈悲!

 

 

原因は、またしても本人のちょっとした気のゆるみ。。。

 

最初の椎体骨折は、関節リウマチ治療のために処方されたステロイドの、骨を溶かすという副作用予防の薬(ビスフォスフォネート剤)をぜんぜん飲まなかったのが原因です。

 

では、今回はなんでしょう?

 

コルセットです。

 

そう、ぎっくり腰をやってしまった時に使うあのコルセット。

 

義父さんの場合、背骨をプレートとボルトで固定するという大手術だったので、術後の背骨を支えるため、かなり丈夫なプラスチック製のコルセットが必要でした。

 

もちろんその直前の数ヶ月間、全く身動きできない状態のため、ベッドで安静にしていたのですが。。。

 

3ヵ月を過ぎた頃にようやくベットの上で少し動けるようになり、その際に背骨を固定するためにコルセットを発注たのでした。。。

 

オーダーメイドでうん十万円もする高級品。

 

ところがそれをちゃんと装着してなかった。。。なんて事でしょう!

 

付け心地が悪いだの、蒸れてかゆくなるなど、いろいろと後日言い訳を聞きましたが。。。

 

ついにある日、背中が痛いと言い出し。。。

 

レントゲンを撮ると、前回あれだけ辛い手術で再建した1つ目の椎体は元より、なんと2つ目の椎体もグシャリと。。。

 

ちょっとだけ我慢してコルセットで固定していたからいいものの。。。

 

この大事なコルセットをちゃんと付けなかったばっかりに。。。

 

痛みはかなりなようです。。。。

 

 

先生によると、先に打ち込んだボルトも一部がユルユルになっているとのこと。。。

 

ちょうどバカになたネジと同じで、形だけ刺さっていて、すぐ抜けてしまう状態。。。

 

先生から真っ先に聞かれたのも「コルセットちゃんと付けてましたか?」という質問でした。

 

「もーっ、ちゃんと付けてなかったやんかーっ」とかみさんは横で激怒です。

 

でも、優しい先生は「もともと骨粗鬆症で骨がスカスカだったので、いずれはこうなってしまう運命だったのでしょう。。。」っと慰めになってない慰めを。。。

 

ということで、穏やかな(?)義父さん、さらに過酷な2度目の手術を受けることになったのでした。。。