おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活3 週末は全員集合!

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No. 57

<2019年5月25日 私から娘へのレター>

さて、伯母が平日の夕食に同席しないという話がありましたが、さすがに週末の夕食は一緒に食べようということになりました。

 

上2人のお兄ちゃんたちがおじいちゃん(父)からの説教を受ける貴重な機会です。

 

我が家はもともと週末は大掛かりな料理が多く、同居後もそれを継続しただけなのですが。。。

 

とはいっても、この形態はそれこそおじいちゃんと母が作り上げた週末パターンなのですが。。。。

 

私が小さい頃は、普通の鍋(鳥とかタラ)か鉄板焼きか手巻き寿司といったところでしたが、我々の同居でかなりレパートリーが増えました。

 

大阪人のかみさんですので、お好み焼き、たこ焼き。
それにマンション時代に加わったメニュー、チーズフォンデュ、サムギョプサル、ジンギスカンタジン鍋など。
鍋の内容も多様に。。。トマト鍋、豆乳鍋、鴨鍋、アンコウ鍋、ミルフィーユ鍋等々。

 

ただ、かみさん、実はかなりメニューに悩んでおりました(今でもですが。。。)。

 

まず、伯母はニンニクが苦手。ニンニクなしの料理って難しいですよね。。。
イタリアンや中華なんかは伯母用に別々に作ったりします。
横浜であれだけ人気だったキムチ鍋はここに来てほぼやったことがありません。。

 

それから塩分。
2人とも塩分高めの料理を出すと、とたんに足がむくんでパンパンに。。。
外出の際に靴を履かせる時にぱんぱんだと、ついつい前の日の食べ物を疑ってしまします。。でも、みそ汁の味を薄くすると残すし。。。

 

はい、食べ残しがかみさんにとっての一番のショック。
我々、家族の食べっぷりはそれはそれは良好で、どんな料理でも「美味しい、美味しい」を連呼して、綺麗に平らげます。

 

ところがおじいちゃんと伯母は残すのです。。。

 

かみさんはショック。

 

「いままで家族だから美味しいって言ってくれてたの~?」とか
「うちの評価は外で通用しないってこと~?」とか
「冷凍食品やスーパーのお惣菜は残さないのに~!」とか

 

いろいろと複雑な心境なようです。

 

私はのん気に「老人だから味覚がおかしくなってるんだよ」っと言ったり。

 

確かに、おじいちゃんは母もあきれるほど味にうるさい人でした。
中華屋さんのコックが変るとわかるほどでしたから。


それが今ではお弁当屋の中華料理を食べても「美味しい美味しい」と食べてます。
基本的に昔ほど味に関するこだわりはなくなっているような。。。

 

そんな話をすると、「じゃあ、私のご飯はお弁当以下?」みたいな話になってややこしいので、「たまたま今日のお口に合わなかっただけだよ」と慰めるのでした。