介護生活2 新しい日常生活
<2019年5月25日 私から次男へのレター>
さて、ここでは同居当初、いばらく続いたおじいちゃん(父)との生活パターンを紹介します。
まず食事はどうしていたか?
おじいちゃんの朝食と昼食は叔母が用意することに。
朝はお弁当などで慌しいし、昼はパートもあるので面倒が見れないので。。。
「夕飯はさすがに我が家で作りますよ」と申し出たのですが、おじいちゃんだけになりました。。。
伯母はなぜか自分で自炊したいとの事。。。
これは私達もなんとなく納得。
恐らく一人になる時間が欲しかったのでは?
おじいちゃんは次男坊なのですが結構ないばりん坊です。
そんなおじいちゃんが弱ってるのを見ると、姉である伯母は子供に話しかけるように心配します。
それでもいばりん坊のおじいちゃんは、「あれを取ってくれ」とか「これをこうしてくれ」とか、少し偉そうに伯母に頼みごとをするのです。。。
やさしい姉である伯母は、それを全て聞き入れちゃう。
そう、1日1回はこのような生活から解放してあげないといけません。
ということで夕食はおじいちゃんと取るのですが、2人のお兄ちゃんは実質塾で深夜帰宅だったので、相手をするのは娘とかみさん。
そうなると、おじいちゃんの関心は娘に集中するのですが、かなりマナーなどについて注意をされていたようです。
特に兄たちへの呼びかけ方はかなりしつこく怒ります。
最近の子供たちは、名前を呼び合う時に苗字ではなく名前を、しかも呼び捨てですよね? なので兄2人に対しても、娘は名前で呼び捨てです。
これがおじいちゃんのスタンダードと違ってた。
「名前+さん」あるいは「名前+兄さん」で呼びなさいと。。。
これは伯母も同じようにしかめ面をしていたので、この世代の方々には常識なのでしょう。 あるいは東京だけ? あるいは我が一族の伝統?
私達の世代はまだ祖父母と同居が当たり前だったので、このようなマナーのお叱りには慣れており、とりあえず良いところは吸収して、面倒な話は「はいはい」聞き流す術を持ってたのですが、娘は慣れておらず、少々困惑気味でした。。。
というか、親以外の大人に怒られる経験がなく、かなりビビってたというのが現状でしょうか? 良い経験です。
ただ、その反動なのか、時々みせるおじいちゃんの小さなミスを見過ごさず、つかさず突っ込むところは、実の息子の私も、かみさんも冷や冷やなのでした。。。
通院は私も手伝っていました。
父の様子がかなりおかしかったので、先生方がどのように診察しているのかを知りたかったのと、近々に精神内科への受診をさせたかったからです。
それにしてもお薬が門前薬局になってこれほど不便と思ったことはありませんでした。
とにかく病院から薬局までの距離が、足の悪い老人を連れていくには大変!
よたよたと時間がかかり、夏は下手すると熱中症にもなりかけちゃう。
それでも回を重ねるごとにだんだん要領をつかんできて、外来の椅子で待機して貰って私が薬局に行く、帰宅してから私たちが別途薬局に行くという方法を採用するようになったのでした。
この時ほど、「お薬のデリバー業ってないのかなぁ」っと真剣に願ったことはありません。
私のやり方も介護者あっての方法で、老老介護や一人暮らしの老人にはそのまま負担がかかります。
遠方に一人暮らしの年老いたご両親のある方は要チェックです。
当時はまだ法の整備もなく、看護婦さんならデリバリーして良いとか、基本的にデリバリーはダメとか、議論の真っ最中だったのでした。。。
このような生活は、まだかなり平穏な方でしたね。