介護生活98 危うくスピード違反
<2019年11月24日 私から長年へのレター>
先にご紹介したように、おじいちゃん(父)のお見舞には、高速で片道1.5時間かかる道のりを往復するのですが、帰りには例の横浜の畑に寄ったりもします。
病院での面会は、良くある話ですが、2時間も3時間も長時間も居れるはずもなく、長くてせいぜい30~45分の滞在。往復の時間を考えるとほんのちょっとです。
このおじいちゃんのお見舞の帰りに、横浜の義父の老人ホームに寄る事もしばしば。
そうなると、いままでのおじいちゃんの老人ホーム、義父の老人ホーム、畑のトライアングル旅程も、時間配分が歪な三角形になってきます。
ようするに、今までと同じようなペースで廻ると、十分な時間もありませんし、かなり疲れるのです。。。
当時、あまりそのことには気が付かず、「まぁ、ちょっと遠くなったけど、いつものノリでぐるっと廻れるさっ」っという楽観的な気持ちでした。
でも、やはり帰りの時間がだんだんと遅くなります。
慣れてきて、スタートである家を出る時間がちょっと遅くなると、当然、帰りの時間にしわ寄せがくるわけです。。。
帰りの時間が遅くなると。。。そうです、夕飯の買い物に間に合わないとか、夕飯自体に間に合わないとか。。。
そうなると。。。。
あまり良くないのですが、自然と帰りの車の運転態度に影響します。
そう。
スピード超過です。
畑からの帰宅には第三京浜を使うのですが、三車線の見晴らしのよい有料道路で、何もない時でもついついスピードが超過してしまいます。
横浜歴が長かったので、第三京浜には覆面パトがたくさん走っている事は知っていて、捕まっている車も何度も見てきたので、ここはいつもなら慎重に走っていました。。。
ところが、ある日、気の緩みがあったのか。。。
急いで帰りたい気持ちが先行し、三車線の中央車線から、追い越し車線に出て、ググッとアクセルを踏み込んだのでした。
ブーーーンっと。
すると、同じ中央車線で数台後ろを走っていた白い高級車(たぶんマークII?)が突然追い越し車線に出て来て、高速でついてきたのがバックミラーに!
直感的に「これはもしや。。。?」っと思って、中央車線の車の隙間をみつけ、すぐにそこにグッと割り込みを。。。
ドアミラーに移った例のマークII(?)は。。。
速度を緩め、その瞬間、驚いたことに車のフロントに埋め込まれた赤橙が点滅!!
天井の赤橙こそ出てこなかったものの、このフロントの赤橙の怖かったこと。。。
「けっ、うまく逃げ切ったな。ナンバーも丸見えだし、今度スピード違反をしたら承知しねーぞ」っと言っているよう。。。
そうです、「捕まらなったら良かった」ではなく、こういう精神的な疲れ、体力的な疲れの中になると正常な慎重さが無くなり、ここに「時間が無い」という焦る気持ちが上乗せされると、「えぇい!ブッチ切りだ!」と大きな気分になってしまう怖い自分に気が付いたのです。
さらに「やばいぞ、これはっ!」っと気が付いた時、なりふり構わず中央車線に割り込んだ行為。。。恐らく前後の車は「なんていう割り込みだ」っと思ったに違いありません。。。
こんなところで事故でも起こしたら。。。
全力で取り組んでいる介護や、それによる疲れなんかは理由になりません!
他人を巻き込む事故になったら。。。人の命にかかわるような行為です。
もし相手方を傷つけ、入院にでもなったら、後遺症が残ったら。。。
その家族に今の私のような介護を強いることに。。。
それに私の家族や介護中のおじいちゃん、義父、伯母さんはどうなる?
かみさんと子供たちは?
これはかなりのパンチの利いた教訓となりました。
この日以来、特に介護関係での運転は慎重に、スピード違反なんてもってのほか、心から戒めるのでした。。。
これはもしかしたら介護者の共通の注意点かもしれません。。。