おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活98 危うくスピード違反

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No. 166

<2019年11月24日 私から長年へのレター>

先にご紹介したように、おじいちゃん(父)のお見舞には、高速で片道1.5時間かかる道のりを往復するのですが、帰りには例の横浜の畑に寄ったりもします。

 

病院での面会は、良くある話ですが、2時間も3時間も長時間も居れるはずもなく、長くてせいぜい30~45分の滞在。往復の時間を考えるとほんのちょっとです。

 

このおじいちゃんのお見舞の帰りに、横浜の義父の老人ホームに寄る事もしばしば。

 

そうなると、いままでのおじいちゃんの老人ホーム、義父の老人ホーム、畑のトライアングル旅程も、時間配分が歪な三角形になってきます。

 

ようするに、今までと同じようなペースで廻ると、十分な時間もありませんし、かなり疲れるのです。。。

 

当時、あまりそのことには気が付かず、「まぁ、ちょっと遠くなったけど、いつものノリでぐるっと廻れるさっ」っという楽観的な気持ちでした。

 

でも、やはり帰りの時間がだんだんと遅くなります。

 

慣れてきて、スタートである家を出る時間がちょっと遅くなると、当然、帰りの時間にしわ寄せがくるわけです。。。

 

帰りの時間が遅くなると。。。そうです、夕飯の買い物に間に合わないとか、夕飯自体に間に合わないとか。。。

 

そうなると。。。。

 

あまり良くないのですが、自然と帰りの車の運転態度に影響します。

 

そう。

 

スピード超過です。

 

畑からの帰宅には第三京浜を使うのですが、三車線の見晴らしのよい有料道路で、何もない時でもついついスピードが超過してしまいます。

 

横浜歴が長かったので、第三京浜には覆面パトがたくさん走っている事は知っていて、捕まっている車も何度も見てきたので、ここはいつもなら慎重に走っていました。。。

 

ところが、ある日、気の緩みがあったのか。。。

 

急いで帰りたい気持ちが先行し、三車線の中央車線から、追い越し車線に出て、ググッとアクセルを踏み込んだのでした。

 

ブーーーンっと。

 

すると、同じ中央車線で数台後ろを走っていた白い高級車(たぶんマークII?)が突然追い越し車線に出て来て、高速でついてきたのがバックミラーに!

 

直感的に「これはもしや。。。?」っと思って、中央車線の車の隙間をみつけ、すぐにそこにグッと割り込みを。。。

 

ドアミラーに移った例のマークII(?)は。。。

 

速度を緩め、その瞬間、驚いたことに車のフロントに埋め込まれた赤橙が点滅!!

 

天井の赤橙こそ出てこなかったものの、このフロントの赤橙の怖かったこと。。。

 

「けっ、うまく逃げ切ったな。ナンバーも丸見えだし、今度スピード違反をしたら承知しねーぞ」っと言っているよう。。。

 

 

そうです、「捕まらなったら良かった」ではなく、こういう精神的な疲れ、体力的な疲れの中になると正常な慎重さが無くなり、ここに「時間が無い」という焦る気持ちが上乗せされると、「えぇい!ブッチ切りだ!」と大きな気分になってしまう怖い自分に気が付いたのです。

 

さらに「やばいぞ、これはっ!」っと気が付いた時、なりふり構わず中央車線に割り込んだ行為。。。恐らく前後の車は「なんていう割り込みだ」っと思ったに違いありません。。。

 

 

こんなところで事故でも起こしたら。。。

 

全力で取り組んでいる介護や、それによる疲れなんかは理由になりません!

 

他人を巻き込む事故になったら。。。人の命にかかわるような行為です。

 

もし相手方を傷つけ、入院にでもなったら、後遺症が残ったら。。。

 

その家族に今の私のような介護を強いることに。。。

 

それに私の家族や介護中のおじいちゃん、義父、伯母さんはどうなる?

かみさんと子供たちは?

 

これはかなりのパンチの利いた教訓となりました。

 

この日以来、特に介護関係での運転は慎重に、スピード違反なんてもってのほか、心から戒めるのでした。。。

 

これはもしかしたら介護者の共通の注意点かもしれません。。。