おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活60 100%は楽しめない。。。

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No. 128

<2019年9月22日 私から次男へのレター>

おじいちゃん(父)の老人ホームライフですが、実は入所中に全く外出できなかったのがちょっと心残りでした。。。

 

入所前の説明会では、介護されている老人とその家族で一緒に楽しめる企画が年に数回あるとの事でした。

 

なかなかホームに足が進まないご家族に楽しい面会の機会を作る、普段は短時間しか面会ができないご家族に少しでも長く行動が共にできる機会を作る。。。そういう狙いがあったようです。

 

「紅葉、桜などの季節感あふれるネタ + 旬のグルメ」物だったり、

「ピアノ、交響楽団鑑賞など + お食事会、ディナーショー」物だったり。。。

 

施設内に企画&参加者募集のポスターが張り出されるので、私も「これはなかなか優れた企画、介護してきた家族との距離を短くする良くできたツール」と感心してました。

 

 

ただ。。。

 

おじいちゃんと一緒に行った焼き肉屋の事が昨日のように思い出されます。。。

 

肩たたきや立っち、おトイレを頻繁に要求されるのではないかと。。。

食事中に気管に食べ物を詰まらせて、窒息しちゃうのでは?

 

旅行中にそんな事態になったら他のお客さんにご迷惑だなぁ。。。っと。

 

結局、おじいちゃんはこの老人ホーム入所後、このような旅行・グルメツアー企画に参加することはできなかったのです。。。

 

今思うと、「何人ぐらいのヘルパーさんが付き添うのだろうか?」とか、「認知症で異常行動のある方も連れて行ってもらえるのだろうか?」とか、「出先で亡くなったらどうするんだろう」とか。。。当時はネガティブな想いばかり考えてました。。。

 

やはり一度は行ってみたかったなぁ。。。

 

「どんな雰囲気で、高齢者の皆々様はどのくらい楽しめたのだろうか?」という疑問を、自分のこの目でみておきたかった。。。