介護生活34 自治体の補助で手すり!
<2019年7月20日 私から長男へのレター>
おばさんの再入院を契機に転倒防止についてじっくり考えました。
おじいちゃん(父)も足が悪いので、ヨタヨタとたびたび転倒していたことから、既にある程度の手すりは設置していたのですが、おじいちゃんより家の中を歩き回る伯母さんの行動範囲を考慮し、さらに手すり等を補強することにしました。
調べてみると、住んでいる自治体から「住宅改修費」として上限20万円が1回限り補助が出るじゃないですか! これは是非使わねば!!
ということで、かみさんと相談。。。。
・廊下の手すりは片方しかない。もう片方にも付けて、両手で使えるようにしよう!
・廊下と部屋にある敷居の段差をなくすスロープを付けて、つまずかないようにしよう!
・部屋の中にも手すりが必要じゃない?襖の前に作っちゃおう!
・寝室の真ん中にも手掛かりがないかなぁ?あっ、ポールがあるぞ!
そう、伯母が家の中を歩き回る動線を考え、そこかしこに手すりを設置することにしました。これはもちろん、ヨタヨタのおじいちゃんのためにもなります(おじいちゃんは、腰が痛いのか、あまり歩き回らないのですが。。。)
さっそく、リフォームした時の業者に連絡。
もちろん、二つ返事で我が家に来てくれ、私たちの要望を聴取、テキパキと計画を立案、予算を提案してくれました。
材料や設置位置、数によって予算が変るのですが、20万円を超えると自腹になりますので、業者さんもあれこれ組み合わせを考え、ほぼ20万円内に収まる計画を立ててくれました。
設置はあっという間。数時間で設置してくれました。
伯母が退院したころには出来上がっていたので、伯母も大喜び。
おじいちゃんは、あまり関心がないようでしたが、きっちり手すりを使いこなしていました。老人の本能です。。。
特に襖前の横断手すりは、見てくれは悪いけれど結構重宝され、伯母には好評でした。
介護をやってみるとわかるのですが、廊下などは手すりが簡単に設置できますが、普通の部屋に手すりを設置する場所ってありますでしょうか??
みなさん、ご自分の部屋を見回してみてください。。。
家具を頼りにというご家庭が多いかと思いますが、襖の前って何もありません。
襖を頼りながら歩くことも可能ですが、よろけた時にはこれでは支えられません。
でも、このままだと襖の中のものが出せない!
いやいや大丈夫。
そもそも襖の中って上段下段に分かれていますよね?
その間の板の高さに合わせて手すり横断させれば、襖を開ければ中の布団も出せますし、中に入ってる箪笥の引出しも利用可能です!
これはリフォーム屋さんもニコニコ笑いながら「考えましたね。。。」っと褒めていただきました。
ちなみに寝室も結構頼りになるものがありません。特に部屋の真ん中を横断する際。
ここにはポールを立てることができるんです。。
ポールはリフォームでの設置ではなく、介護保険でレンタル可能な備品として設置しました!
さて、区への申請は少々面倒ですが、できないことありません。
業者が作った改修計画書と見積もり、その通りに設置した証拠となる写真を自分で撮って、領収書を添付して役所の窓口に行くだけです。
係員の方が書類をざっと見て、対象となる手すり、スロープか? 適切な場所に設置されてるか? 価格は適正か? を確認し、問題ないと判断されれば、書類は受理され、後日、伯母の口座に実費(領収書に記載の費用)が振り込まれます。
かみさんが全て書類を作成しましたが、全く問題なく手続き出来ました。
さて、これらの手すり、はたして効果は??
う〜ん、効果はあったんだろうなぁ。。。。
でも結局、転倒する時って、そういう設備が設置されて無いところなんですよね~~
ということで、無いよりはましなんだとは思いますが、伯母もおじいちゃんも、その後、何度も何度も転倒を繰り返すのでした。。。(無かったらもっと転倒してたのかなぁ??)