おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活34 自治体の補助で手すり!

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No. 88

<2019年7月20日 私から長男へのレター>

おばさんの再入院を契機に転倒防止についてじっくり考えました。

 

おじいちゃん(父)も足が悪いので、ヨタヨタとたびたび転倒していたことから、既にある程度の手すりは設置していたのですが、おじいちゃんより家の中を歩き回る伯母さんの行動範囲を考慮し、さらに手すり等を補強することにしました。

 

調べてみると、住んでいる自治体から「住宅改修費」として上限20万円が1回限り補助が出るじゃないですか! これは是非使わねば!!

 

ということで、かみさんと相談。。。。

・廊下の手すりは片方しかない。もう片方にも付けて、両手で使えるようにしよう!
・廊下と部屋にある敷居の段差をなくすスロープを付けて、つまずかないようにしよう!
・部屋の中にも手すりが必要じゃない?襖の前に作っちゃおう!
・寝室の真ん中にも手掛かりがないかなぁ?あっ、ポールがあるぞ!

 

そう、伯母が家の中を歩き回る動線を考え、そこかしこに手すりを設置することにしました。これはもちろん、ヨタヨタのおじいちゃんのためにもなります(おじいちゃんは、腰が痛いのか、あまり歩き回らないのですが。。。)

 

さっそく、リフォームした時の業者に連絡。
もちろん、二つ返事で我が家に来てくれ、私たちの要望を聴取、テキパキと計画を立案、予算を提案してくれました。

 

材料や設置位置、数によって予算が変るのですが、20万円を超えると自腹になりますので、業者さんもあれこれ組み合わせを考え、ほぼ20万円内に収まる計画を立ててくれました。

 

設置はあっという間。数時間で設置してくれました。

 

伯母が退院したころには出来上がっていたので、伯母も大喜び。
おじいちゃんは、あまり関心がないようでしたが、きっちり手すりを使いこなしていました。老人の本能です。。。

 

特に襖前の横断手すりは、見てくれは悪いけれど結構重宝され、伯母には好評でした。

 

介護をやってみるとわかるのですが、廊下などは手すりが簡単に設置できますが、普通の部屋に手すりを設置する場所ってありますでしょうか??

 

みなさん、ご自分の部屋を見回してみてください。。。

 

家具を頼りにというご家庭が多いかと思いますが、襖の前って何もありません。
襖を頼りながら歩くことも可能ですが、よろけた時にはこれでは支えられません。

 

でも、このままだと襖の中のものが出せない!

 

いやいや大丈夫。

 

そもそも襖の中って上段下段に分かれていますよね?

その間の板の高さに合わせて手すり横断させれば、襖を開ければ中の布団も出せますし、中に入ってる箪笥の引出しも利用可能です!

 

これはリフォーム屋さんもニコニコ笑いながら「考えましたね。。。」っと褒めていただきました。

 

ちなみに寝室も結構頼りになるものがありません。特に部屋の真ん中を横断する際。

ここにはポールを立てることができるんです。。

 

ポールはリフォームでの設置ではなく、介護保険でレンタル可能な備品として設置しました!

 

さて、区への申請は少々面倒ですが、できないことありません。

 

業者が作った改修計画書と見積もり、その通りに設置した証拠となる写真を自分で撮って、領収書を添付して役所の窓口に行くだけです。

 

係員の方が書類をざっと見て、対象となる手すり、スロープか? 適切な場所に設置されてるか? 価格は適正か? を確認し、問題ないと判断されれば、書類は受理され、後日、伯母の口座に実費(領収書に記載の費用)が振り込まれます。

 

かみさんが全て書類を作成しましたが、全く問題なく手続き出来ました。

 

さて、これらの手すり、はたして効果は??

 

う〜ん、効果はあったんだろうなぁ。。。。

 

でも結局、転倒する時って、そういう設備が設置されて無いところなんですよね~~

 

ということで、無いよりはましなんだとは思いますが、伯母もおじいちゃんも、その後、何度も何度も転倒を繰り返すのでした。。。(無かったらもっと転倒してたのかなぁ??)