おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活49 おばさん再び骨折。。。

f:id:oohiratt:20190908113806j:plain

No. 117

<2019年9月8日 私から娘へのレター>

さて、おじいちゃん(父)の転倒事件後、子供たちの夏休みも無事に終わり、ホッとしていた頃、伯母はリハビリ先のD病院から元気に退院してきました。

 

聞くと、結構、ちゃんとしたリハビリをしてくれたらしく、「直ぐに出たい出たい」と文句を連発してた割には、かなり元気になって帰ってきました。

 

我が家も一安心。おじいちゃん見守り隊の隊長が帰ってきたのですから!

 

 

ところがです!

 

いつものように、朝からおじいちゃんの朝支度(デイサービスへ行く前にお着替えなど)をしてくれているヘルパーさんがハアハア言いながら2階に駆け上がってきて。。。

 

「たいへんです! おばさまが転倒されました!」

 

<私の心の声。。。たぶんかみさんの心も声も。。。>

「えーっ、退院してまだ1週間なのに~っ?」

「まさか骨折はしてないよね~?」

「えっ、えっ、えーーーーーーっ」

 

1階に駆け下りると何とも凄惨な状況が目の前に広がります。。。

 

転倒した伯母は尋常でなさそう。。。「痛たたたたっ。。。」と。。。

 

見るからに足を骨折しているような体で、とても我々の判断では起き上がらせることはできない状態。。。

 

周りの状況はも酷いことに。。。

 

液晶テレビが倒れて画面はヒビだらけ。。。

コップの水もどばっと。。。

 

 

推測するに、伯母さんは窓際の花に水を上げようとして、ふらついてしまい。。。

液晶テレビに手をつくも、体重を支えられるはずもなく、そのまま一緒に転倒。。。

 

昔のどっしりとしたブラウン管テレビならきっと伯母さんの体重を支えていたであろうに。。。技術の進歩は、こんなところで高齢者にデメリットをもたらしていたのでした。。。

 

伯母さんのとっさの判断でも、恐らく「テレビに手を掛ければ転ばないだろう」という判断んがあったはずなので、余計にバタンともろに転倒してしまったのでは。。。

 

 

ところで覚えてらっしゃいますでしょうか?

襖の前に設置した創意工夫の渾身の手すり。。。。

 

この時、全くの役立たず。。。

 

やはり手すりは、頼って歩くときには役立つものの、転倒時には役に立ちません。。。

 

 

ヘルパーさんは真っ青な顔して、うろたえ、うろたえ。。。
きっと、高齢者の生の転倒シーンを初めて目にしたのでしょう。。。
お気の毒に。。。トラウマになっていなければいいのですが。。。

 

おじいちゃんは妙に落ち着き払って。。。

「姉さん大丈夫か?」

「〇〇(←私の名前)、俺は動けないから、おまえに任せたぞ」

「姉さんを助けてあげてくれ」

と。。。

 

 

伯母さんとは二言三言話しましたが、「大丈夫よ、起き上がれるわっ」と最初は言ってましたが、とてもそんな様子はなく。。。恐らくもう入院が心から嫌なんだと思います。。。

 

ということで、我が家に2回目の救急車出動と相成りました。。。。

 

前回と同様、近所に来てもサイレンの音は鳴り響きっぱなしで、私も担架を手伝いながら、ご近所様のギャラリーの前で堂々と伯母を運搬し、救急車に乗り込んでいざ病院へ!

 

もう手慣れたものです。

 

今回の伯母の骨折については、また後日詳細に。。。。