おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活19 おばさんのお見舞い

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No. 73

<2019年7月2日 私から長男へのレター>

伯母さんの手術が終わった次の週末、最愛の弟、おじいちゃん(父)を連れて伯母さんのお見舞いに行きました。

 

おじいちゃんは相変わらず、伯母さんに何が起こったのか忘れてしまっているため、お見舞いに行く前日、当日の朝、移動中の車の中、病院の玄関からエレベーターの間、エレベータの中と。。。その度に説明をするも、結局、病室で。。。

 

おじいちゃん:おぉ。。お姉さん、どうしたんだ!

私:変形性関節症がひどく、あまりにも痛いから人工関節に換えたんだよ。

おじいちゃん:そうか。。。可哀そうに。歩けないのか?

伯母さん:そんなことはないわよ。今日もきちんと歩いたんだから。大丈夫よ。

おじいちゃん:そうか。。。いつぐらいに退院できるんだ?

伯母さん:もう、明日にでも退院しようと思っているの。先生にも話したわよ!

 

えーーっ、まさか?

 

もちろん、その後、主治医の説明を受けるのですが、当然のことながらまだまだ歩くには遠く及ばず。寝ながら足を屈伸させるリハビリをようやくスタートばかりとのことです。

 

そもそも女性でもあり、骨粗鬆症も人並みに進んでいるので、治りはそんなに早くないとのことで、大事をとって、少なくとも骨が確実にくっつく4~5ヵ月間は入院が必要との事でした。

 

<私の心の声>

えーーーっ、4~5ヵ月間もかみさんがメインで介護したらかなり辛いなぁ。。。
おじいちゃんに事故がないといいんだけど、大丈夫かなぁ?

 

 

先生から今後のリハビリについてもひととおり説明を受けました。

 

その説明の中で、最も気がかりなのが転院の話。。。

 

通常、治療が終わったらリハビリ病院への転院が必要であり、先生からは病院のソーシャルワーカーと相談するようにと。。。

 

ちょっと突き放された感じ。。。

 

伯母さんに話すと、「他の病院に行くなんて嫌だわっ」とわがままを。。。。

まぁ、我々にとっても本音ですね。

 

我々家族としても転院の手続きは大変。

なにせ、荷物をまとめて退院の手続きをして、すぐに入院の手続きである。

 

伯母にとって、ここは普段から産婦人科に通っている馴染みの病院。聞いたこともない病院の新しいルール、新しい環境になじめるのか。。。

 

転院は、候補の病院に空きが見つかったら随時行うとの事で、いくつか希望は出すものの、空いているところから入れているとの事。。。

 

そしてそのタイミングは週末とは限らないとのこと。。。

 

つまり、平日、突然転院が通告されることもあるとのこと。。。

 

これはかなり厳しい。

 

おじいちゃんを一人家に置いておけないし、そうなると私が会社を休まなくてはならないし。。。長期出張だったら? 重要な会議があったら?

 

不安の種がもう一つ増えたのでした。。。

 

実は、この悪い予測は見事に的中し、後々、嫌な思いをするのでした。。。