おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活102 療養型医療施設の面談!

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No. 170

<2019年11月30日 私から次男へのレター>

「見つかりました!」

 

KD病院のソーシャルワーカーさんからの嬉しそうな声。

 

「しかも2つの病院で受け入れ可能ですって!」

 

おじいちゃん(父)の転院先、介護療養型医療施設が我が家の近所に2つもみつかったのです!

 

特養に入れなくなって、老人ホームにも戻れなくなって、どうしようかと路頭に迷っている時になんとう朗報!

 

ソーシャルワーカーさんが天使に見えます!

 

 

2つの病院は都内のJ病院とKS病院。
なんともまぁ、教会が作ったような慈悲深い名前の病院ですこと。

 

双方、我が家から車で10~15分圏内。以前の老人ホームとほぼ同額の月当たりの費用負担、オムツは持ち込み可ですし、なにより院長先生がすばらしかった。

 

まず、これまでの介護の経緯を労ってもらい、「とにかくここまで良く頑張りました」と。涙が出るようなお言葉。。。がんばって良かった。。。

 

そして、次に「ここへ入所されるのであれば、必ず週に1度、少なくとも月1回は様子を見に来てくれることが条件です」と。

 

このような入退院生活の経験、入院患者の介護の経験が無い方には「えっ、当たり前じゃない!」と思うかもしれませんが、実際には深刻な問題なのです。

 

世の中、いかにお見舞にこない家族が多いことか。。。

 

もちろん、生活がぎりぎりで仕事で様子が見れない、遠方で様子が見れない方は致し方ないとして、一種の「姨捨山」のように両親を介護病院に置き去りにする家族が多いそうです。

 

認知症で話が出来ないからいいやっ」とか

「両親のこんな姿を見たくない」とか

「仲が悪かったので会いたくない」とか

挙げ句の果てに「めんどくさい」とか

 

理由はまちまちかと思いますが、私達も何度お見舞に行っても、全く家族を見たことが無い入院患者を何人も見てきましたので、この院長先生の憂いは直ぐに察しました。

 

幸い、我が家の習慣としては、遠かった老人ホームやKD病院は週1回が限度でしたが、近所であれば週2回が原則だったので、その旨、伝えると院長先生も満面の笑顔。

 

最期に、「今は満床なので、しばらく待って欲しい。早ければ数か月以内、長くなると1年ぐらいかもしれない」と。。。

 

ここは致しかたないということで。。。。待つことにします。
特養の経験があったので、そうは言っても3ヵ月頃には決まるだろうなと想像してましたが。。。