おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活85 とりあえず生還!

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No. 153

<2019年11月4日 私から娘へのレター>

先生と私が聞き出したおじいちゃん(父)の胃瘻に対する気持ちは「否!」ということだったので、さっそく退院の手続きです。

 

先生はカラッと、「嚥下機能も思ったほど失われていないし、本人もあんだけ嫌がってるんだから、もう1回様子をみましょう。老人ホームに戻って、特養に入る準備をしましょう! 特養に入れるなんてなかなかないから、本当に良かったじゃない!」と笑顔でおっしゃいます。

 

退院数日前にはすっかり食欲も戻り、食事介護でゲホゲホすることもなく、調子よく楽しい食事を継続できていたそうです。

 

胃瘻にしなくて良かったね!

 

退院の手続きは私が車で迎えに行きます。

 

退院手続き中の私に向かって、父は「俺は一体ここで何をしてたんだ」と訊いて来たりして。。。すっかり元気なおじいちゃんに戻りました。胃瘻にするか否かで悩んでた頃が嘘のようです。。。

 

誤嚥性肺炎や胃瘻になりかけた話をすると、やはり「胃瘻は嫌だなぁ。。。」と繰り返します。退院時にもう一度意思が確認できて良かった。後悔無しです。

 

老人ホームの方も受け入れ態勢を十分に整えてくれています。

 

悩みを聞いてくれたケアマネさんにも報告。

私と先生の双方から意思を確認したことや、結果的には「否」を選択したことについて、ひどく納得したようでした。「大変な決断。ご苦労様」っと。。。

 

食事の内容もさらのトロミの利かしたものになるので、もうケーキの美味しい美男美女の出張コーヒーショップにも行けないと思うとちょっと寂しいですね。。。

 

まぁ、とにかく何事もなく生還したのだから良しとしましょう!

 

さあ、これからは特養へ行く準備です。

特養からは数週間様子を見て、問題なければ受け入れましょうとのことですので、このまま嚥下機能が落ちずに維持してくれたらなぁ。。。

 

っと思うのと同時に。。。

特養に入所してから誤嚥性肺炎に罹病し、入院、胃瘻になっても特養には戻れるのだろうか?それならいっそ、今の内に胃瘻にして、コントロールができることを見届けてから特養へ転所した方が本当は良かったのかなぁ。。。でもそれはおじいちゃんの意思じゃないしなぁ。。。と思ったり。。。色々と複雑です。

 

みなさんならどのように判断したでしょうか?

 

42日間(約1ヵ月間)の入院でした。