おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活101 KD病院の請求にびっくり!

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No. 169

<2019年11月30日 私から長男へのレター>

おじいちゃん(父)の入院から初めての入院費お支払いの日。

 

今までの検査入院や誤嚥性肺炎の入院とは異なり、今回は中心静脈栄養もあるし、身の回りの世話云々でかなりの高額請求かなぁ?っと思ってましたが。。。。

 

かかった費用は高い! でも自己負担の請求額は低い?

意外と低い額? いや、高い額?

 

難病指定の自己負担上限2万円という制度がかなり効いていたようです。

 

実質、オムツや寝間着、タオルなどの保険適応外の治療にかかわらない部分の料金+2万円(保険治療)ということになります。

 

 

ここはオムツの持ち込み不可の病院なので。

 

誤嚥性肺炎で入院直前まで、自治体支給のオムツを使っていたので安価ですんだのですが、ここへきて持ち込み禁止。。。

 

私:「今ある在庫だけでも使えないでしょうか?」

看護婦さん:「オムツの引き取り業者が他社さんのは引き取らないので、どうしても持ち込みたい場合は、毎日お持ち帰りとなりますが、どうされますか?」

私:「ええっ、お持ち帰り?(心の中:おいおい、バカ言ってんじゃねーよ、高速道路使って片道1.5時間、往復3時間だっつーの!「毎日お持ち帰りとなりますが、どうされますか?」じゃねーだろ!!  答えがわかってるなら、もったいぶった尋ね方をすんじゃねーよ!!)」

 

はい。以前にもオムツ問題は紹介したと思いますが、ここには深い病院のビジネスがあるのかと疑ってしまいます。

 

以前にも紹介しましたが、オムツはおじいちゃんのような介護状態の場合で、持ち込みなら1ヵ月で1.5万円程度。自治体支給のオムツ(多くの種類が揃っていて、お店で売っている品質と遜色なし)の場合で7000円です。それが病院のオムツを使用すると尿パットなどを含めて1ヵ月3万円とのこと。

 

自治体支給には現金払いもあり、オムツの持ち込みが不可の場合に対応してくれます。ただ、申し込みをしてからの切り替えなので今回は間に合わず。。。それではとうてい補填には及ばず。。。

 

病院としては、オムツ破棄のコスト削減(おそらく、その代わりにオムツ業者が指定?オムツ会社の作戦?)、あるいは病院にそのまま儲け(市販の倍ですから。。。半分は儲けのはず)でこういった構造になっているのかと。。。

 

さらにタオルや寝間着。毎日交換と言ってますが、これは絶対毎日交換してないのは明らか。寝間着なんて数日に1回というところでしょうか? どちらかというと何かこぼしてしまったり、汚してしまった時に常に替えがあるという準備のようなものなのかもしれません。。。

 

タオルに至っては、お風呂にも入ってないし、歯磨きとかはフェイスタオルで十分では? おおきいタオルは必要ないのでは?

 

でも、こちらも1ヵ月数万円のレンタル料を支払わなくてはなりません。この内、いくらぐらいが病院でピンハネ(中間マージン)されているのでしょうか?

 

そうそう、それから難病指定で上限2万円となると、家族の負担としては軽い感じ。。。そうなると実際に施された医療が適切かどうかには関心が無くなってきます。

 

つまり、病院がどんなに無駄な治療を毎月実施したとしても、難病患者の家族は毎月2万円のみの負担で済みますし、残りの数十万円は病院から国へ請求すれば済むのです。

 

これって、病院にとっては「打ち出の小づち」では?

 

中心静脈栄養にしたのも、関連病院に連れて行こうとしているのも、おじいちゃんが「金の成る木」だから?

 

こういう患者をコンスタントに量産していけば、経済的に病院は安泰なの?

 

 

っと、ここまでは妄想のお話です。

 

かなり言葉遣いが悪かったと思いますが、やはり院内で見たり聞いたり、支払いを済ますとそういった妄想が頭の中に浮かびます。

 

昨今、病院倒産や赤字公立病院の合併の話を聞くと、実際にこのようにあからさまな儲け主義病院経営なんてほんと一握りのような気がします。。。。

 

半面、経営難を逃れるためにこのような事もできちゃうかもしれませんが。。。

 

おじいちゃんの介護のお世話に何人の看護婦さんが携わっているのでしょう?

中心静脈栄養のメンテナンスってどのくらいの労力が掛かっているのでしょう?

どのくらいの頻度で様子を見にきて、どうのような頻度でカテーテルなどを消毒をしてくれてるのでしょう?

下の世話やオムツ替え、歯磨きに身体拭き、褥瘡防止のための体の移動、そして痰の除去。。。

 

これらは私達家族が逐次見ることはなく、その苦労については全くの無知です。

 

こんな事を何人もの患者に対して保険の範囲で行っているんだなぁ。。。でも、利益を得なくてはならないのですから、かなりの苦労もあるんだろうなぁ。。。

 

お金を指標に猜疑的に考えるのと、関係者に対する感謝の気持ちで考えるのと、同時にやっていくのはけっこう難しく、腹ただしいと思ったり、心から感謝したり。。。

 

まぁ、それが介護。
家族の生の姿なんだなっと思います。