介護生活73 長男の運転で老人ホームへ!
<2019年10月19日 私から娘へのレター>
長男、大学から合格通知を貰って翌週には自動車教習所に行き、あっという間に運転免許証を取りました。
思えば私も一浪仲間。
私の場合、滑り止めの私立が通っていたので、国立大学の結果も見ずに、最後の受験が終った翌週には自動車教習所に通ってました。
ところが遠く大阪の大学に行くことになり、東京で取った仮免で、交通マナーの最悪な大阪で路上教習からスタートという憂き目に。。。
東京の仮免発行元は「警視庁」だったので、仮免が「大阪府警本部」発行の教習員にはかなりいじめられました(笑)。。。
さて、そういうことで、運転がしたくてたまらない長男に、おじいちゃん(父)の様子見ツアーに付き合ってもらいます。長男の運転の指導をしながらなので、私が付き合ってると言った方が正しいかもしれません。
1時間の道すがらは、父と息子の絶好のおしゃべりタイム。
私の大学時代の話や、失敗談、かみさんとの出合い編などを少しずつ伝授。
おじいちゃんとの初ドライブは、初めての有料道路で第三京浜を通って、城ケ崎に行ったこと、料金所で右前のバンパーを擦ったことなどを告白しました。
長男の運転はまあまあです。意外と上手な方かな? おじいちゃん介護のおかげで、なかなかの至福の時間を頂きました。
老人ホームに着くとさっそくおじいちゃんに車を運転してきたことの報告、入学祝にちょっと高価な時計を買った事、私と折半でPCも新調したことなども。
こういう楽しい報告ってどんな歳になっても嬉しいものですね。
ましてや、うちの長男、おじいちゃんにとってかわいい初孫です。
車と言えば、おじいちゃんの代は、故障した車を自分で直してしまうところにある程度のステータスがあったようです。
なので、まだ元気だった頃、私を含め、軟弱な洗車ヤローを道端で発見すると、直ぐに「外側じゃなく、中身をメンテナンスしなさい」と知らない人に平気で言ったり。。。江戸っ子ですよね。
つまり、エンジンオイルやバッテリー、ブレーキオイルの点検を自分でせよとのこと。
今の車は電子制御なので、おおざっぱな所のメンテだけではどうにもならずと思うのですが。。。
そういえば思い出しました、母から聞いたエピソード。。。
おじいちゃんと母はお見合いで結ばれました。
お見合いして暫くして、おじいちゃんから猛烈なアプローチ。
当時としてはかなり珍しく、車でのデートの誘いです。
母もかなり嬉しかったとの事。当時は車はまだ贅沢品ですから。。。
おじいちゃんは弟と共同出資で車を購入していたらしく、弟の許可を得て、その日は車を独占。若い母を誘ってどこかに出かけたのです。。。
ところが出先で車が動かなくなり。。。
どうやっても直らず。。。
結局、デート途中だったので、弟に車の回収を頼んで、2人で車を放置し、さっさとデートを継続したそうです。。。
弟さん、お兄ちゃんの為とはいえすばらしいヘルプです!
この弟さんの機転がなかったら私は生まれてこなかったかもしれません。
そんなエピソードを持つおじいちゃんが私や知らない若者にに「外側じゃなく、中身をメンテナンスしなさい」っと言うなんて笑ってしまうのですが、そういった過去があるからこその助言だったということでしょうか?
長男坊は大丈夫。どんなところでもJAFが助けてきてくれますからね!
ただ、この「運転席に長男、助手席に父」という構図、どこかで見たような。。。
あと30年もしたら、私がおじいちゃんをホームに連れて行ったあの日ときっと同じ光景になりますね。。。(笑)