介護生活13 友人達からのお誘い!
<2019年6月22日 私から長男へのレター>
さて、おじいちゃん(父)は友人が多い。
なにせ、幼稚園、小学校、中学校、大学、会社のOB会の幹事、あるいは多くが幹事長をやっていたので、同居してからひっきりなしにお誘いの電話掛かってきます。
ところが、お誘いのお電話と共に掛かってくるのが「今日は来ないのか?」とか、「まだ来ていませんが、大丈夫でしょうか?」とか、「明日は必ず来てくださいね」といった確認の電話。。。
そういえばおじいちゃん、約束の電話はいつも元気よくハキハキと「わかった!会おう!」と言っているが、メモ取ってない!!
このころのおじいちゃん、もう日記も付けていないし、手帳というものを持っていなかった。。。時々、卓上カレンダーに何かが書き込まれている程度。。。
ということで、直前にお電話をいただくケースが多くなり。。。
私(またはかみさん):おじいちゃん、お約束してたみたいだよ! あと1時間ぐらいで用意しないと!
おじいちゃん:えーっ、そんな約束したかな~。全く覚えてないな~。。。
私(またはかみさん):楽しそうだから行っておいでよ!僕が車で送ってあげるから。
おじいちゃん:今日は疲れたな。。。行きたくないなぁ~。。。
私(またはかみさん):約束しちゃったんだし、みんなおじいちゃんが来るのを楽しみにしてるよ!
おじいちゃん:そうか。。。じゃ行くか。。。
こんなやり取りを一通り。。。。
おじいちゃんの集まりにはいろいろありました。
定期的に麻雀大会、多種多様な同窓会メンバーの集まり。
最初の頃は、一人でタクシーで行って、一人で帰ってきましたが、しばらくすると「行方不明になるんじゃないか?」と思い始め、行きだけは車あるいはタクシーに同行するようになりました。
そうすると、おじいちゃんの仲間と面会することになるのですが。。。
その時のおじいちゃんの人気が凄い!
みなさん総立ちで大歓迎!
おおっって感じで集まって来てヤンヤヤンヤの大騒ぎになります。。。
これにはびっくり。
よっぽど仲良かったんだ。。。。
できるだけこの外出は続けてあげさせたいな~っと思うわけです。
ところで、同居する前に母のお弟子さんがコンサートにおじいちゃんをご招待する時の話を聞かせてもらいました。若手お弟子さん総出で対応してくれていたそうです。
1.前日に必ず明日のコンサートの事について電話
2.当日、会場前でおじいちゃんのタクシーを待つ
3.おじいちゃんをお迎えし、切符切り場へ、そしてシートまでお連れする
4.ここで一通り、面識のある方が話しかけてくれて。。。
5.コンサートが終ると、またお弟子さんがシートまでお出迎え
6.タクシー乗り場へ連れて行って。。。
6.行先を告げて送り出す
ほんとに母の生徒さんの皆さんには感謝、感謝です。素晴らしい方々。。。
この楽しい外出も、同居後1年もしないうちに激減します。
当日キャンセルが頻発し、電話が掛かってくるのですが、おじいちゃんも行こうとせず、「今日は疲れたから辞めてくよ」とか、「急に来いといわれてもなぁ」と調子よく約束しておいてこんなこと言っちゃったり。。。
相手の方は、おじいちゃんの認知症の状況は薄々感じていると思うので、怒ってはいないとは思いますが、お誘い自体が少なくなってきたような。。。
私の方も改善策を!
電話を取った時に、おじいちゃんの様子をお伝えし、約束の日時を代わりに聞いたりしました。。。
しかし、これも長くは続かず。。。
そう、しばらくすると今度は歩行がかなり厳しくなり。。。
これは何を意味するかというと、トイレに一人で行くのがかなり困難に。。。。
つまり、お友達にお手洗いのお世話をお願いしなくてはならない。。。
こんなしだいで、だんだんとおじいちゃん、この楽しい宴会にも足が遠のいてしまうのでありました。