介護生活37 入院中も不安なおじいちゃん
<2019年7月23日 私から長男へのレター>
おじいちゃん(父)の検査入院が始まりました。
普段と変わらない状態でのいきなりの入院なので、おじちゃんも戸惑います。
もちろん、足の調子が悪いことを引き合いに、「検査入院だよ」と入院前から何度も伝えてますが、なんといってもおじいちゃん、記憶が残らないので。。。。
結局は、なんだか理由もわからないままの入院ということになります。。。
その反動は入院した最初の晩から始まりました。。。。
なんと、病院から電話してきたのです。
「おじいちゃん、自分の電話番号はしっかり覚えている!!」
「公衆電話の使い方もばっちり!!」
私:どうしたの?
おじいちゃん:オレはどうしてここにいるんだ?
<私の心の声>:うーーーん、やっぱりかぁ。。。
私:おじいちゃんの千鳥足の原因を突き止めましょうと、神経内科の先生が検査入院を勧めたんだよ。
おじいちゃん:どこも悪くないのに嫌だな~
私:一通り検査をしたら原因が分かるかもしれないって。おじいちゃんにもちゃんと説明したけど、もう忘れちゃったんだね。。。
おじいちゃん:検査なんかしてないぞ~
私:今日入院したばっかりだからね。いくつかお薬を休薬してから、足の病気に効きそうなお薬を順次確かめるっていってたよ。
おじいちゃん:そうかー。オレは足が悪いんだな?
<私の心の声>:えーーっ、足が悪いという自覚も無くなっちゃったの~?
私:そうだよ。千鳥足だし、よく転倒しそうになってるよね?
おじいちゃん:そうか~。。。それにしても寂しいなぁ~
<私の心の声>:これを言われるのが一番つらい。。。
おじいちゃん:家に帰りたいなぁ~。家の方がいいよ~。いつ帰れるんだぁ~。。。
こんな感じです。
しかもしばらくは毎日掛けてきたので、ちょっと精神的にも参って来て、看護婦さんにも相談し。。。そのうち看護婦さんに咎められて、あまり電話は掛かってこなくなりました。。
それでも時々看護婦さんの目を盗んで掛かってきます。。。
おじいちゃん:たまには見舞に来て欲しいなぁ~
私:先週末に家族で行ったよ~
おじいちゃん:毎日来てくれなきゃダメだよ~
<私の心の声>
「おっ、入院したことはようやく受け止めたみたいだぞ! 毎日来いなんておじいちゃんらしい (笑)」
実は、私の祖母(父の母)は大腸がんで人工肛門になって数年後、やはり長期間の入院生活を経て病院で亡くなったのですが、そのころは伯母とおじいちゃん、そして母が、それこそお見舞いの日々を過ごしていたはずなのです。その記憶なのかなぁ。。。?
また、私たちが結婚して実家を離れて暮らしてる時は、いつも「子供というのは、月に1回は手土産もって親のご機嫌伺に来るものだ」と言ってましたので、やっぱり寂しがり屋さんは継続中。。。?
さて、退院する頃にはすっかり電話も掛かってこなくなり(慣れたのか、看護婦さんに怒られたのか?)、それはそれで「寂しくないのかなぁ?」っと、なんだか心配になってくるのでした。。。。