おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活38 入院中は看護婦泣かせ。。。

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No. 92

<2019年7月23日 私から次男へ>

さて、おじいちゃん(父)と伯母のダブル入院により、実は家族はちょっと水入らずの核家族気分でルンルンしていたのですが、そのしわ寄せはどこかに確かに来ているはずです。。。。

 

そう、検査入院中の病院の看護婦さん達です。

 

恐らく、度重なる肩たたき、立ち上がり、トイレ介護の要求は看護婦さんたちを閉口させていたに違いありません。。。

 

その事実を目の当たりにするまで時間は要しませんでした。。。。。

 

いつものように病室へお見舞に行くと、おじいちゃんが元気そうに「やあ、やあ」と手振りで歓迎してくれます。

 

暫くすると、おもむろにナースコールを鳴らし。。。。

 

おじいちゃん:「ちょっと枕を動かしてくれぇ」

看護婦さん:「さっきも位置を調節しましたよ!」

おじいちゃん:「いいからやってくれ!」

 

<私の心の声>:おっ、わがままおじいちゃん健在だ。こりゃ看護婦さん大変。。。

 

でも、看護婦さんは嫌な顔せずに「ここかなぁ~?」「こっちかなぁ~?」と愛想よく対応してくれてます。さすがプロ!

 

家族が見守っている前なので、ちょっとぐらい辟易しても嫌な顔もせず、文句も言えませんよね~。 ほんとうに素敵!

 

それでも何度もナースコールを繰り返すおじいちゃんを見てて、簡単な疑問が?

 

「夜はどうしてるんだ?」

「夜はどうなっちゃってるんだ?」

「夜は看護婦さんがやばいやん!」

 

そうです。

ただでさえ人数が少なくなる夜勤、他にも介護しなくてなならない患者もいっぱい。おじいちゃんだけに構ってられないはず。。。

 

それなのに「肩をたたいてくれ~」、「枕の位置を変えてくれ~」、「立たせてくれ~」、「トイレに連れて行ってくれ~」を連呼しているのでは???

 

「看護婦さんからクレームが出てる」という噂は瞬く間に私たちの耳に入り、益々、私たちの生活が楽になった分、ここの病院スタッフに負担を強いてしまってるんだと強く自覚するのでありました。。。申し訳ありません。。。

 

それにしてもおじいちゃんの看護婦さんに対する振舞いの仕方、認知症とは思えないほど偉そうな、まさに王様って感じ(笑)。

 

はい、私達家族が家でおじいちゃんの相手をする場合、数回のお願いには応えるものの、それを過ぎると、なだめてたりしてきっぱり断ったり、スルリっと無視したり、何気なく場所を離れるなどの、身に着けた自衛本能で何とか振り切っていましたが、病院の看護婦さんはそうはいきませんよね。。。

 

ほんと申し訳ない。。。。