介護生活27 おばさんが脱走未遂
<2019年7月11日 私から娘へのレター>
おじいちゃん(父)らの3人介護生活がだいぶ慣れてきた頃。。。伯母さんが小さな事件を。。。
伯母さん、お見舞いの時にいつもこんなことを言います。
「もう治ったのよ。明日にでも退院しようと思っているの」とか
「先生が、明日、退院していいって言っていたのよ」とか
「もう歩き回っているから大丈夫。リハビリもしてないのよ」とか
「主治医なんて1度も診に来ないのよ! 頭来ちゃうわっ」とか
嘘なのか幻想・幻聴なのか。。。
良く高齢者を入院させると認知症が進むと言いますが、伯母の変な話を聞くと、あながち嘘ではないなっと思いました。
1日中寝ているのだから無理もありませんね。夢と現実の境はだんだんグレーに。。。
もちろん、先生から退院の話もないし、リハビリもちゃんと毎日やってるし、回診も毎朝来ているし。。。
何が何でも退院したい気持ちが前面に出て、頭で考えたことが制御なく口に出てしまうんだろうなっと思いました。。。
可哀そうだけど、今、帰ると寝たきり状態ですし、リハビリをしないと歩行機能はもどって来ません。
ここは心を鬼にして。。。
「そうですか。。。先ほど先生に聞いたらまだまだ退院はできないみたいですよ。リハビリを頑張って、今よりも歩けるようになってからだって。頑張りましょう!」っと笑顔を答えるのでした。
ところが、ある日、お見舞いに行くと、伯母さん荷物を綺麗に片づけてベッドに座ってる! なんだか異様な雰囲気。。。
伯母さん:「あーっ、やっと来てくれたのね。待ってたわ! 今日は退院よ。ちゃんと片づけたんだから。昨日から準備したのよ。さぁ、帰りましょう!」
えーーーーーーっ
そんなはずないでしょ?
聞いてないしーー!
はい、看護婦さんがしばらくすると来て、「まだまだ出れませんよ~ もう少しがんばりましょうね~」って。。。。(笑)
伯母さん、退院っていうけど服が寝間着じゃん(笑)
スリッパだし。。。(笑)
この1件があった後、しばらくしてお見舞に行くと、ベッドの下になにやらシートが。
「おおっ、これは脱走防止装置だな~!」
っと思ったのですが、それは漫画の世界。
お手洗いに行くのに必ず介護が必要なのに、どうも一人でよたよたと行ってしまうとの事。手術直後なので、転倒したらたいへん! 元の木阿弥。。。骨折間違いなしです。
このシートに立つとナースコールが鳴るそうで、看護婦さんが直ぐに駆けつけます。
そうはいっても深夜の脱走はこれで防止できますね。
この前の伯母の勢いなら、深夜に病院を抜け出すことも容易に想像できる。。。。
病院、つまらないし、さみしいし、家に帰りたいよね。
わかるけど、寝たきりになったらたいへん!
ここはじっくり直してくださいね!
っと願っていたのですが、そんなぼくらの助言も聞かずに。。。
あーあ。。。。
その後の話は、もったいぶりますが乞うご期待(泣泣泣。。。。)