おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活18 おばさん入院中のおじいちゃん

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No. 72

<2019年6月30日 私から娘へのレター>

伯母さん入院となり、いよいよおじいちゃん(父)との単独介護が始まりました。

 

最初は「何とかなるでしょ」っと気軽に考えていたのですが、それは全くの理想にすぎず。。。以前ご紹介したおじいちゃん節(肩をもんで欲しい、立たせて欲しい、枕の位置を変えて欲しい、トイレに連れて行って欲しい 等々のリクエスト)が無限大に炸裂するのでした。。。

 

そして、「伯母がいなくなったこと」をようやく理解したのか、あるいは「伯母の存在を一瞬一瞬で忘れてしまった」のか、こういう状況になると「頼る人が誰だか」を無意識にわかるのでしょうか、おじいちゃん、やたらかみさんを呼びつけるようになりました。。。

 

それもそのはず。その時々の物忘れがひどいおじいちゃん、今やっていたことを瞬時に忘れるおじいちゃんの心境としては、下記が最大の関心事なのです。

 

・今、まさにやっていることは何なのか?
・次に何をしたらよいのか?

 

とっても心配。。。。

 

今まではその質問の回答を伯母が担ってたわけで、その伯母がいないということは。。。

 

そう、おうちに唯一残ったわが家のかみさんがその重責を担うことになったのです。

 

おじいちゃんの朝食から始まって、朝のお着替えやデイサービスへの送り出し、デイサービスが無い日は昼食の用意、デイサービスからの帰宅時にはお出迎え、帰ってきたらおやつとお茶、その後に夕食、そして薬を飲んでもらって、着替えて就寝。。。

 

もちろん、朝の朝食の配膳や、夜の就寝については私も手伝いましたが、会社の仕事で不在の時、泊りがけの出張の時、長期の海外出張中は全てかみさん一人で担うわけです。。。

 

当然、各週毎の介護スケジュールにこちらも合わせなくてはならないので、かみさんはパート日を調整し、さらに3人の子供の親、受験生の親でもあることから、学校の行事や保護者会などにもケアマネさんとの日程調整が必須となり。。。

 

それはもう、今までとは異なる慌ただしい、ただただ慌ただしい毎日に大きく変わったのでした。。。

 

しかし、かみさん。。。。

毎日「大変!大変!」とは口にはしてたものの、全くおじいちゃんの対応や反応に文句も悪口も言わず。。。「どうやったら上手くいくのかしら?」とか、「なかなか分かってくれないのよね~ どうしましょ?」とか、「今日は、やっとすんなり言う事を聞いてくれたのよ」など、そんな話題ばかりを話してくれました。。。

 

これは「かみさんにとっての義父」を看てくれているという私にとっては本当に感謝しなくてはならない事で。。。

例えば私がかみさんの義父・義母の介護をこんなに謙虚にできるのだろうか??っと毎日思うわけです。

 

はい。良い嫁を貰ったと、結婚20年目ぐらいにてよやく真剣に噛みしめるのでした。