おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

遺言書1 おじいちゃんからの提案

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No. 41

<2019年5月1日 私から次男へのレター>

ここからはリフォーム前に行った最後の行動、「遺言書の作成」です。

 

なんだかおじいちゃん(父)の死を前提としたものなので、縁起でもないのですが、これは遠方に兄弟がいたり、ややこしい相続関係の方は絶対に生前にまとめるべきと思います。

 

その前に。。。

かみさんの養子縁組の話がでてきました。
最初の言い出しっぺは、なんとおじいちゃん。

 

母が亡くなって、まだおじいちゃんの頭も明晰だったある日、突然、「おまえの奥さんを私の養子にしてはどうだ?」と切り出してきました。

 

よくよく話を聞くと、「長男、次男を出産してくれて跡継ぎの心配もなく、将来の相続税対策にもなる」と。「友人にも勧められた」とのこと。

 

以前、同居が破談になった頃の話なので、「友人」とはきっとこの時に余計なアドバイスをした方だと思うのですが、この提案についてはなかなかナイス。

 

実はかみさんも既に母を亡くし、しかも一人っ子なので義父が亡くなったら身寄りがない状況。特にこれといった大きな不動産・財産があるわけでもなく、私が先に死んでしまったらおじいちゃんの遺産の相続権もないし(孫にあたる子供たちに相続)、ちょっと心もとないと思っていた矢先の話でした。。。

 

当時は遺産相続のルールを全く知りませんでしたが、調べてみると相続人一人当たり600万円が基礎控除に上乗せされるとのこと(実子がいる場合は養子1人分まで)。これは都内に持ち家のある我が家にとってはかなり重要な額となります。おじいちゃんは亡き母の遺産相続の経験もあり、このあたりの情報に明るかったのですね。。。

 

ということで、この元気だった頃の約束を、今回実行に移すことになりました。
かみさんにとっては将来の安心が得られる約束となるのですが、「離婚に至った時のリスクも考えろよ」っと友人には言われたりしたのでした。。。(笑)