おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活12 車イスも入手しました!

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No. 66

<2019年6月9日 私から娘へのレター>

車イス。入手したら使いたくなります。

 

同居して1年目の春、親戚が集まって花見をしたのですが、おじいちゃん(父)はこの状況から一緒に参加することはできず。。。

 

翌日、近所の桜の名所におじいちゃんを連れていくことにしました。

 

おじいちゃん、2つ返事で「行こう」と。

 

車イスに乗せ、2人で名所をぐるっと回ってきました。

 

通行人もみなさん優しく、車イスをよけてくれます。
初老の方の中には、「綺麗な桜ですよね~」っと話しかけてくれる方も。

 

桜を愛でる日本人。。。本当に大好きです。

桜を観て、心が大らかになるというか、広くなるというか、楽しげで親切で。。。

桜の力って、ほんとに凄い。

 

車イスを押すことの概念も、今回のおじいちゃんとの花見で180度変わりました。

 

車イスは、おじいちゃんとの接点。

 

車イスで繋がるおじいちゃんとの直接的な、言葉ではないコミュニケーション、親孝行のとってもわかりやすい形。

 

私が赤ん坊の頃は、乳母車がこのコミュニケーションの役割だったんだなぁ~なんて思ったりして。。。後ろから愛情たっぷり注がれ、幸せな気持ち、安心感。

 

それにしても。。。おじいちゃん、重すぎ(笑)

 

もちろん、トイレにも数回行きましたが、かなり我慢してくれましたね。
それに満面の笑顔が見れて良かった。。。


やっぱり外にはできるだけ連れ出すべきですね。

 

こういう経験は、ずっと記憶にとどめて欲しいなぁ。。。

 

でも、その後、いろいろな状況の変化があり、愛情たっぷりの車イス旅行はこれが最初で最後になったのでした。。。