おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活10 要介護2に認定

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No. 64

<2019年6月9日 私から長男へのレター>

病院でおじいちゃん(父)の認知症が確定診断されてしばらくすると、要支援のケアマネさんが要介護認定のための手続きを開始してくれました。

 

その時、初めて知ったのですが、要支援と要介護では管轄が異なります。

 

地域包括支援センターから居宅介護支援センターに移り、長い間お世話になったケアマネHさんとはお異なるケアマネさんが新たにやってきます。。。

 

ただし、この時、伯母も要支援1だったので、ケアマネHさんはこのまましばらく我が家へ来ることになるのですが。。。

 

 

さて、要介護認定を申請をすることになったのですが、さっそく新しいケアマネIさんが主治医のところに行ってくれ、「主治医の意見書」を入手してくれました。そしておじいちゃんとの面談もあっという間に。

 

その時に初めてケアマネIさんにお会いしましたが、とても手際よく前に進めてくれます。テキパキテキパキと頼もしい!
そして遂に「要介護2」認定となりました。
ちょっと不謹慎ですが、大躍進。

 

<今までの要支援2>

・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とすることがある。
・排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。

 

<これからの要介護2>

・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話の全般に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とする。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作に何らかの支えを必要とする。
・排泄や食事に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とすることがある。
・混乱や理解低下がみられることがある。

 

要支援との違いは「混乱や理解低下がみられることがある」、要介護1との違いは「排泄や食事に何らかの介助」でした。双方、納得のいく結果です。

 

ところで、要介護になると受けることのできるサービスがかなり広がります。

 

要支援までは「介護に至らないようにリハビリをする」ことを重点に置くのですが、要介護からは「介護を直接支援する(=家族の負担軽減)」が目的です。

 

よって利用できるサービスも時間もかなり異なります。
介護に至った家族にはとても優しい内容になっています。

 

さて、介護予防ではなく介護向けになったデイサービスとは言ったものの。
実は、同居を始めた時の要支援2中に「介護予防向け」のデイサービスを全く利用していなかったことに、この時、初めて気づきました。。。
なので、実感としては違いが分からずです。。。(笑)

 

どうも本人も伯母も、なんとなく人様のところにお世話になるのに躊躇したようです。

 

ところが、これまでのエピソードで紹介した通り、この頃のおじいちゃんの繰り返し行動はピークに達しており、子供の世話やパートなどがあるかみさんの対応は既に限界、伯母の手もこれ以上かけるには行かない状態に。。。

 

かみさんが介護に全てを注げばある程度はフォローできるかとお思いかもしれませんが、この頃は子供たちが次々に受験を迎え、しかも思春期で難しい年ごろ、学校の面談があったり、塾で進学先の相談があったりと。。。しかもパートもあります。

 

「母が元気だったらなぁ。。。」とちょっと他力本願になるのですが。。。

 

私自身も、会社はできるだけ定刻に終業し、出張も日帰りを心掛けていました。

 

それにして、何より心配だったのが伯母です。
伯母にも休養を取る時間が必要です。
可愛い弟のために、おじいちゃんの繰り返し行動にずっと付き添うのですから。。。

 

おじいちゃんの世話をしなくてもよい時間を作ってあげないと、まず、伯母が最初に疲弊してしまいそうでした。。。

 

ようやく伯母にも相談し、本格的にデイサービスを利用することにしました。

 

 

ホームヘルプも介護向けです。着替えやトイレの付き添いなど、この時ほどヘルパーさんのありがたさを身に染みたことはありません。。。

 

また、車椅子を借りられたのも本当にに助かりました。

 

あれだけ使うことを嫌がっていた杖生活を一瞬にして飛び越え、この頃は既に歩くのもままならぬ状態でしたのですぐに車椅子ユーザーとしてデビューしたのでした。。。

 

家の中では手すりで移動か可能ですが、外出時はこの車椅子がないとどこにも行けなかったのです。その後、この車椅子はかなりの威力を発揮します!