おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活9 きっちり認知症の診断!

f:id:oohiratt:20190607224832j:plain

No. 63

<2019年6月7日 私より娘へのレター>

さて、ケアマネさんのアドバイスに従い、おじいちゃん(父)を病院へ。。

 

神経内科を初めて受診。

家族にどういう様子かを尋ねるかと思いましたが、直接おじいちゃんに話しかけます。

 

こういう時ってなぜかおじいちゃんもハキハキと受け答えします。

(私の心の声:あれ~。。これじゃ認知症の診断つかないかも??)

 

時々、私も横から「いやいや、本人はこんなこと言ってますが、実際には。。云々かんぬん。。」とちゃちゃを入れるのですが。。。

 

おもむろにテストを始めます。

 

いくつかの日常品が描かれた絵を見せて、

先生:「これ何だか分かるかな?」

おじいちゃん:「何か言えばいいのか? ハサミ、チューリップ、ミカン。。。」

(私の心の声:簡単じゃん。これぐらいなら覚えられるな。。。)

 

そして、今度は数字の問題。

先生:「100から7づつ引いた数字を言ってくれる?」

おじいちゃん:「100、93、86、79、72、。。。。」

(私の心の声:すげーっ、これ難しい。かみさんだったらできないだろうな。。)

 

最後に、意地悪な質問。

先生:「さっき見せた日常の絵があったよね? 何が描いてあったか思い出して?」

おじいちゃん:「さっきの絵ってなんだ? そんなの見た覚えないなぁ~」

(私の心の声:わーっ、そうきたか~っ。。これは難しい!)

 

この時点で、先生、「ほぼ認知症と考えて間違いないですね」っと。

 

先生、ここで初めて私の方を向いて、処方箋やら、介護認定のための手続きの説明をし、最後におじいちゃんに「息子さんがちゃんとしてるから大丈夫だよ」と話しかけるのでした。。。慣れていらっしゃる。

 

ということで、緊張の「認知症の診断」はわずか10分でした。。。

 

後日談ですが、先生によると、同じ認知症の患者でも理系の方は計算問題をびっくりするほど間違わないでこなすそうです。先生曰く、「単純な計算作業は体に染みついてるのでは?」とのこと。

 

よって、こういう患者では診断が付きにくい場合もあるそうです。

やばい、私も根っからの理系だ!