リフォーム7 母の遺品に涙
<2019年5月21日 私から長男へのレター>
処分した家具などから母の遺品が綺麗に整理されて出てきました。
これは断捨離でも捨てられない。。。
リフォーム時に、全て新しく購入した綺麗な収納Boxへ移動しました。
母の職業はクラッシックの声楽家の先生。
ということで、授業や個人レッスンの予定がぎっしり埋まった手帳や、コンサートのポスター、プラグラムなどがざっくざく出てきました。
これは父が健在なうちは捨てられない。。。。
これらの中に、自分の事が書かれている遺品もいくつか。。。
これはなんだか嬉しいですよね?
まずは母子手帳。。。
昔も今も母子手帳は母と子供の絆の記録。
今となっては日本の誇るBig Dataです。
何グラムで生まれて、どのように成長しいったのか?
予防接種はいつ?
保健婦さんに心配な一言は言われてない?
母もちゃんと取っておいてくれて、
母の死後、おじいちゃん(父)もちゃんと取っておいてくれました。
それから家計簿。
私が生まれた年の「家庭画報」の付録の家計簿が大切に保管されてました。
私が生まれる前後の日常生活も毎日3~4行で記載されてます。
どんな料理を作っていたのか?
子育て(姉)奮闘記と妊婦生活との両立は?
おじいちゃんとの楽しい日々は?
ちゃんと書かれてます。
私が生まれた日の記録もばっちり。
初めての男子、我が一族で待望の最初の男子(←私!)。
筆跡や書き振りも心なしか誇らしげです。
なんてたって跡取りですからね!
それから。。。。
小さいころに母によく言われてましたが、私の黄疸について。
母子手帳には全く記録がないのですが、家計簿のメモによると生まれてすぐにひどい黄疸になって入院していたようです。
母と離ればなれの可哀そうな私。。。
最初は大したことないと思っていたようですが、入院が長期化し嘆き悲しむ母、涙にくれる日々の様子も生々しく記載されてました。
ほかに親戚の家に男子出産の報告をしに行くなど、ここに記載されているメモを読めば、私をめぐる当時の多忙な様子がうかがい知れます(笑)。
最後に日記。
癌で亡くなった母にとっては最期の記録。
私も母が日記を取っているなんて全く知らず。。
母は亡くなる5年前に胃癌が発覚し、胃全摘出術を受け、5年後に膀胱癌として再発し、半年程で亡くなりました。
こちらも毎日の食事の献立、お出かけ先、花への水やり、アイロンや掃除などの日常が詳細に。。。
癌が進行するにつれて、ちょっとした入院や、しんどい様子なども。。
ただ、私達家族の訪問前日になると、夕飯の買い出しや、お布団の準備など、嬉しそうな様子も詳細に書かれており、遺された家族にとってはうれしい遺品です。
ただ、途中で止まっているのが悲しい。
年末に急激に悪化して、年明け早々に亡くなったのですが、そのあたりの入退院のころの日記はもはや空白でした。。。
これは断捨離の時にもさすがに捨てれなかった。。。
いろいろな友人、歌のお弟子さんのエピソードも記載されてるので、できたらその本人に見せたいなぁ。。。と思いつつ、日記だから他人に見せるもんじゃないかな。。。と思ったりして。。。
でもご安心ください。
私が見た限り他人さんの悪態などはいっさいなし。母らしく淡々と日常生活が記録されてました。
これ、今思うと、おじいちゃんが亡くなった時に、そっと棺に入れてあげればよかったな。。。
おじいちゃんごめんなさいね!
のんびり読みたかったよね?
あっ、でも天国で母に会ってるか?