おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

資産の整理2 まずはインフラ整備

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No. 27

<2019年4月5日 私から娘へのレター>

まずびっくりしたのが電気代。なんか、みょーに高い!

明細をみると、なぜか基本料金が10,000円以上! これ、ちょっと高くない??

 

おじいちゃん(父)に問うと「うちの家電には高い電圧が必要なんだ」と意味不明なことを。。。実はおじいちゃん、大学院は経済学部だが、大学の専攻は電気工学出身。なので、職業も工業機器専門の商社だったのです。

 

なので、電圧云々に関しては我が家で一番詳しいはず。。。

 

でも、埒が明かないので、さっそく東電に電話してみた。

 

基本料金の明細を聞くと、どうも工場用の高電圧契約を結んでおり、それで一般家庭の基本料金よりバカ高くなっていたのでした。

 

おじいちゃんに聞くと、ゆうやく思い出しできたようで。。。
「家じゅうのエアコンを同時に回せるように設定したんだ」とのこと。。。。

 

そういえば当時は母の仕事場も家にあったし、我々子供達もフルフルで生活していたのでエアコン同時稼働もあったのかなぁ。。。

 

それでも、我々が社会人になって家を出たのはもう20年前。子供たちはいないのだからフルフルのエアコン稼働はないでしょ。。。

 

最近のエアコンは省エネ仕様、古いエアコンを買い替えて、使用電力を下げた方がかえって安かったのでは?

 

実はおじいちゃん、初めこの家はセントラルヒーティングにしていました。
ボイラー室があり、灯油で稼働です。。。。
当時は「灯油の方が電気よりも安い」とおじいちゃんが言っていたのを覚えていますし、家庭用セントラルヒーティングはかなり画期的だったと。

 

が、いつしか灯油も高騰し、ついに電気エアコンに総入れ替え。


その時に、きっと電気屋さんが算出した電圧を参考に契約をしてしまったのだと。。。


灯油の高騰時代を知っているので、多少高額ても、灯油より安いからいいやと思ったのかな?

 

それにして電気屋さん、こんな1軒家で工場用高電圧の契約をどうして薦めるかな?


東電で聞いた時も「なかなかそういう一般家庭はいないです」と。。。
「家で機械を使った小さな作業場を持ってる方が、時々契約される」との事。

 

作業場なんかないし、「高電圧の契約までは必要ないですよ」て言ってあげれたでしょ~?


「1年契約で意思表示がない時は自動更新」っていうルールは便宜上致し方ないとしても、高額で老人なんだから、少なくとも直近10年もほっとかないでよ。。。。

 

というのが本音。

 

でも、この期間、我々子供たちがおじいちゃんの生活に全く無関心がなかったのも事実。。。


おじいちゃんから自立して初めて我々も家庭の光熱費の相場を知ったので、まさかそれを遥かに超える金額をおじいちゃんが払い続けていたとは思わなかった。。。

 

私以上にしっかりしてたしね。。。

 

それにしても伯母と二人きりの生活でこんなに電気代を取られるとは。。。


月1万円ということは、1年で12万円、10年で120万円。。。ふーっ

 

というわけで、リフォームの際にエアコンを省エネタイプに入れ替え、電気の契約は普通のに替えてもらいました。

 

みなさん、実家の光熱費チェックを忘れずに。