介護生活5 おじいちゃんの繰り返し行動1
<2019年6月1日 私から次男へのレター>
前エピソードに引き続きおじいちゃん(父)の繰り返し行動の一部をご紹介。
これらは認知症が原因なのか、なんらかの病気が原因なのか判別できないのですが、病院で相談しても、やはり以下のような曖昧な回答でした。
「このぐらいの年齢になるといろいろな症状があるんですよ。。。」
ただ違うのは、認知症で今起こったことをすぐに忘れてしまうのが重なってる事。
つまり一つ一つは取るに足らない症状なのですが、繰り返し起こるのです。
<パターン1>
首筋が痛い痛いとよく言っていました。
これは、亡くなる直前に付いた疾患名によるものと思うのですが、その話は後程。。
「肩もんでくれ~」
当然、親孝行も兼ねて、気持ち良く肩もみに応じます。
気持ちよさそうだし、私も凝り性なので気持ちが分かる!
そして終了するのです。。。。がわずか数分で。。。
「肩もんでくれ~」
これを数回繰り返すと、今度は私の手が痛くなる(笑)。。。
なので長男や次男に振ってみます。。。
彼らも気持ちよく応じますが、しばらくすると根をあげて、娘の順番になります。
するとようやく目を細めて「気持ちいい」と。
娘とのスキンシップが目的だったの?(笑)
<パターン2>
そうトイレです。。。これは大問題です。
かなり大変。。。
トイレに連れて行って用を足す。
元気な時はいいですが、このくらいの高齢者になるかなりの時間を費やします。
忙しい時にこそ、イライラ心を「ぐっ」とこらえて笑顔で対応です。
時にはズボンを上げたり、下げたりのお手伝いも。
ヘルパーさんはこれを難なくこなしているんだなぁ。。っと感心ひとしお。。
まさか、おじいちゃんのお世話をするとは。。。
ただ、これが時として20~30分ごとに繰り返すのですよねぇ~
私:「さっき行ったじゃない。。。」
おじいちゃん:「また行きたいんだっ」
私:「まだ出るの?」
おじいちゃん:「頼む! 連れて行ってくれ~」
このお世話、かみさんも恐る恐る、かつ断る術もなく対応しました。
義父とは言え、血の繋がっていない老人にここまで献身的に。。。
このトイレ問題は、この後もずっと続くのですが、「尿意の自覚があり」、「歩いて便所へ行き」、「自分で用を足せる」という、この時の状況は非常に良かったのです。
そして、しばらくすると「トイレに行く」こと自体を忘れ、我々はようやく平穏な時間を取り戻すのでした。。。
<パターン3>
おじいちゃん:「腰が痛いんだ。。。助けてくれ~」
私:「腰をもんであげようか?」
おじいちゃん:「ちょっと、立たせてくれ~」
私:「腰を伸ばしたいのね?」
おじいちゃん、80歳過ぎですが骨太でがたいも大きく、めっちゃ重い!
テレビや映画で俳優さんが演じるヒョロヒョロのご老人では全然ない!
「よいしょ」っと立たせて、しばらく「痛たたっ」と言いながら、でもちょっと気持ちよさそうな表情になります。。。
そしてまた「よいしょ」っと座らせて。。。
そして数十分後。。。例のごとくまた「立たせてくれ~」っと。。。
これ、かなり体力的にこたえます。。。
ヘルパーさんだって、きっとこのお願いの何回かは受け流すんだろな。。。
全部対応してたら体力がもたない。。。
でも息子やかみさんは、目の前に伯母もいることだし、無視することもできず。。。
けっこう頑張るのでした。。。
長男、次男も手伝ってくれて助かりました。
こういう時、男手って大切ですね。。。
ただ、これらいくつかのパターンを身をもって知ると、いろいろな事に気が付きます。
そう、私や長男・次男が学校で不在の時は、かみさんと伯母さんがこれをやってるのです。おじいちゃんと実際に1回で暮らしていている伯母は四六時中、これの対応をしていたのです。
私たちの同居の前はどのくらいの症状だったんのだろう??
このレベルの対応が余儀なくされていたなら、伯母は本当に大変だったかと。。。
おじいちゃんの症状編はまだまだ続きます。