おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

お葬式 6 死亡診断書と死体埋火葬許可書

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No. 186

<2021年7月7日 私から娘へのレター>

通夜・葬式が終了したわけですが、49日を迎えるにあたって、その間にあった火葬までの段取りについてここでご紹介します。

こちらもご経験のある方はご存知かと思いますが、故人を偲ぶ暇もなく、喪主である家長は慌ただしい毎日を過ごします。

 

病院から自宅への搬送時に死亡診断書を頂きますが、ここにおじいちゃん(父)の亡くなった日時や死因が記載されます。

おじいちゃんは最期、静かに息を引き取ったのですが、病歴は「進行性核上性麻痺の診断」→「2度の誤嚥性肺炎」→「中心静脈栄養の導入」でしたので、入院の直接の原因はこの中の「誤嚥性肺炎」となり。。。

つまり直接死因は「慢性誤嚥性肺炎」でした。

 

誤嚥性肺炎で緊急入院した病院から、最後の療養介護型老人ホームへ引っ越しした際には既に肺炎は治まっていたので、中心静脈栄養での栄養が身体の衰弱で吸収できなくなった事による衰弱死。。。つまり私的には「老衰」のような気がするのです。。。

 

が、診断書には「慢性誤嚥性肺炎」。

 

日本人の8割が病院で死を迎えると前にも書きましたが、「誤嚥性肺炎」は死因の第6位です。第3位の「老衰」にして欲しかったなぁ~(笑)

 

この「死亡診断書」をお役所に持っていくと、「死亡埋火葬許可書」が発行されます。

なるほど勝手に処分したらいけませんしね。

 

今は海での散骨っていうのもありますが、許可なしに行うと死体損壊にあたったり、お世話になっている寺社仏閣からは改葬許可証が求められたりとするそうですが、厳密に言うとグレーゾーンで違法ではないそうです。

 

もちろん、おじいちゃんにそんな希望はないのですが。。。

お骨でぎゅうぎゅう詰めのお墓の中を覗き込むと、「私のお骨のスペースはあるのだろうか~?」っと真剣に考えちゃったり。。。

「かみさん先に逝っちゃったら、この中ではかなりアウェーだなぁ~」っと心配になったりします。

 

火葬場では、この許可書の提示が必須なので、火葬が終ると「火葬済み」の判を頂き、これを持って、ようやくお墓に埋葬して頂くことになります。

 

長い道のりですが良くできた書類の流れで、「お役所も間違いを起こすことなく、こういう仕事を毎日続けてられてるんだろうな~」とか、「毎日、窓口で何枚ぐらい発行してるんだろう?」とか、いろいろと考えてしまいます。

 

葬儀では号泣の私でしたが、火葬が終り、骨と灰になったおじいちゃんを見て、ようやく一段落ついたという「安堵感」に浸ったのでした。

 

まだまだその後の多くの手続きが残っているのですが、それが終って初めて「介護終了」ということになるかなっと、今は思っています。

 

ですので、もうしばらく「”亡きおじいちゃん”の介護」は続きます(笑)。

 

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