お葬式 5 愉快なお葬式でした
<2021年7月3日 私から次男へのレター>
通夜・葬式の後は恒例の「通夜振舞い」です。
弔問して頂いたおじいちゃん(父)ゆかりの方が集まり、ワイワイガヤガヤ故人を偲びます。
「会社の同僚」、「学生時代の友人」、「親戚」、この3つのグループに大きく分かれるのですが、みなさん、おじいちゃんを良く知った方ばかりなので、それはそれは盛り上がりました。
★学生時代の友人たち
幹事好きのおじいちゃんは幼稚園、小学校、中学~大学のそれぞれの同窓会で幹事をやっていたので、同窓会メンバーや幼少からのお友達がわんさか来ていました。
断捨離の際、幹事が取りまとめる会費の出納帳や会員名簿が出てきたので、幹事メンバーの一人に訃報を知らせると、たちまちそのネットワークに乗って、ほぼ全ての友人たちの知るところになった訳です。
これって、紙ベース(打ち出し)の管理であったこそなせる業で、今みたいに電子媒体に入ってたら、私は絶対に見つけることができなかったと思います。
みなさん、ご自分のお葬式に備え、名簿の最新版は紙に打ち出しておきましょう(笑)!
さて、着席時はさらに「幼稚園グループ」、「小学校グループ」、「中学~大学グループ」に分かれますので、それぞれの思い出話も違います。
私の知らないおじいちゃんが幼少だった頃や、青年だった頃のお話をたくさん聞かせてくれて、それはそれは愉快でした。
ただ、みなさん「同い年」ということで、後半の話題はもっぱら。。。
「あいつが昨年死んだ」とか、
「一番元気だったあいつが病気でもうすぐ逝ってしまうかもしれない」とか、
「だんだん仲間が少なくなるなぁ~」とか、
「寂しくなるなぁ~」とか、
「次は俺かな~」とか。。。
笑って良いのか、悪いのか。。。(苦笑)
恐らく私にとっては二度と再会することの無い方々なのですが、「この方達も大切なご家族がいて、その方達にいろいろな形でサポート(介護)を受けてる(将来受ける?)んだろうな。。。」と思う訳です。
★会社の同僚たち
私個人は、「会社の同僚との関係って会社を辞めたら多くが終わってしまう」という非期待論者だったので、おじいちゃんの会社同僚弔問者の多さにはびっくりしました。引退後でもこんなにみなさん来てくれるなんて。。。なんだか羨ましい!
でも、話を聞くと納得。。。現役時代、みんなと相当に楽しく過ごしていたようですね。麻雀、スキー旅行、社員旅行、お食事会と。。。まさに高度成長期の企業戦士たち。。。
「私、あなたのお父さんに麻雀の手ほどきを受けたのよ!」っというおばちゃんも(笑)
母は麻雀知らずなので、これを聞いたら嫉妬したかも(笑)?
他にも。。。
「お父さんのスキーはかっこよかったぞ!」とか
「お父さん、お酒強かったよな~」とか
もしかして、かなり不良社員だった?
でも、これだけ慕われてたなら、良い人生だったのでしょう。。。
「死んだときに故人の価値が初めてわかる」っていいますが、父はみなさんの評価に値する本当に良い人だったようです。
素敵だなっと心底思いました。
天国にいる母も、「私の旦那さんよ!」っとさぞかし自慢気でしょうね。。。
★親戚たち
先に亡くなった母方の親戚を含め、ほぼほぼ私の「いとこ世代」は勢揃いでした。
親戚ってありがたいものです。血の繋がった集団ってなんだか不思議ですよね。
太古の人類がよちよち歩きで作った最初の集団そして社会ですから。。。
なんとなくいつも集まってくれて、一番じ~んと来るのは彼らです。
おじいちゃんには上に4人の姉、1人の兄がいたので、私は「いとこ達」の中ではほぼ一番年下になります。なので私より先に大人になった「いとこ達」も私の知らないおじいちゃんとの触れ合い話に花が咲きます。
「就職活動で悩んだ時にいろいろとアドバイスを貰ったんだよ」とか、
「悩んでた時に転職を思いとどまらせてくれた」とか、
「とても厳しくていつも怒られてばかりだったから、褒められると嬉しくてね」とか、
「社会人になって直ぐに銀座に連れて行ってもらい、クラブでの嗜み方を教えてもらった」とか(笑)、
お酒が入ってくると。。。
「そんなお父さんの長男がどう一族をけん引するのか、みんな注目してるよ!」なんて言われたりして。
嬉しかった一言は、やっぱり。。。
「ほんとうにいいお葬式だったよ」とか
「介護、立派にやり終えて、お父さんも本当に感謝していると思うよ」とか
またまた涙がこぼれるのでありました。。。
蝶ネクタイの遺影の前には大好きだったブランデーを一本置きましたが。。。
会が終わるころには空っぽ。。。
おじいちゃん。。。
あらためて献杯!
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