おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

帯状疱疹19 意外と気付いてもらえない退院後の苦痛

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エピソード19

退院後、客観的に自分が見られるようになりました。

 

まず、腕。。。留置針の痕がいっぱい。青たんがいっぱい。
これって麻薬常習犯みたいで、職務質問されたらかなりやばい感じです。

 

留置針との戦いの勲章ですね。

 

帯状疱疹の症状の一つ、神経障害性疼痛もなかなか抜けない。。。
そう、あのピリピリ、ヒリヒリ、チクチク。。。
水泡が出た目の上側から半分の頭全体。なんとなく痺れた感じがします。。。

 

強力な薬、ステロイドを徐々に減量するのですが、このピリピリ、ヒリヒリ、痺れ感がちょっとづつ戻ってきて、「やっぱり薬で抑えつけていただけなんだ」とまさに実感。。。薬の減量を続けたら、「これはちょっとヤバい」っと少々思いやられる感じです。

 

あの、男前眼科に行った時の目のゴロゴロ感も復活してきて。。。なんか再発するんじゃないかと心配。。。
特に目。。。なんだか涙がボロボロ出てしまうのです。

 

会社の会議で涙がボロボロ出てきて見えない。。。
目の中がチクチクして、長い間目が開けられない。。。凝視ができない。。。

 

これじゃ仕事ができない。。。。

 

周りの方も不審な目でみるし。。。
「あれ、なんか号泣してる。。。」
それぐらい、パソコンやスライドを見つめてると大粒の涙が出てきてしまうのです。

 

 

これは結構、精神的にまいりました。。。

 

 

「早く退院したい、早く退院したい」と願ってましたが、結局、薬の減量中に会社に行くなど普通の生活をすると、様々な負の反応が出て来てしまってうまくいきません。。。

 

 

そうです。。。
思い出して下さい。。。

 

伯母が骨折で入院の時に、さんざん「しっかりリハビリしてから退院してくださいね」なんて偉そうな事を言ってましたが、まさに私も「早く退院したい、早く退院したい」の一心で、中途半端な現場復帰になってしまったのでした。

 

先生の言ってた「普通は念のため2週間は入院しますよ」っというのは、こういうことだったのか。。。っとようやく気が付きました。

 

「あぁ、伯母さんの事、あんなに叱りつけてたけど、やっぱりそういう気持ち、早く退院したいという気持ちになるのは一緒だったんだ」。。。っとしばし反省。

 

 

それから。。。

 

このハガキを書いて、初めて痛くなった目の場所を間違えて書いていたことに気が付きました。

 

帯状疱疹が出たのは、自分から見て左眉毛の上、つまり皆さんから見たら右なので、今まで書いてきたイラストは全部反対に帯状疱疹が描かれています(笑)。。。

 

面倒なので、今後もそのまま場所は変えずに描くことにしましたが、イラストレーターっていろいろと注意深く書かないと、間違って表現してしまうんだな~っと、あらためて感心。思った以上に難しいですね。。。気が付いたのがここですからね。。。

 

 

会社には当分、眼鏡で出社でした。

経口ステロイドの典型的な副作用で、顔がパンパン(ムーンフェイスって言うそうです)に腫れて、みんなからは「かなり太ったでしょ?」と何人からも誤解され、大粒の涙がポロポロしてスライドもろくに見えずに議論しなくてはならず、かなり苦しかったです。。。

 

これ、一生続くと思うとノイローゼになりそう。。。
会社行けなくなったらどうしよう。。。

 

そんな気分です。

 

 

ちなみに、退院後の神戸の出張はきちんとこなせました。

退院した日に出発し、前泊後の午前中の会議だったので、まだ、薬の減量を始めたばかりですので、ピリピリ、ヒリヒリ、痺れ感も全くなく、涙も出ない状態で、幸いにもきっちりプレゼン&議論ができました。

 

でも、同僚との飲み会ではお酒なし。。。
久しぶりの飲酒なしの神戸の夜でした。。。