おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

帯状疱疹14 もう、だまっちゃいないぞ!思い知れ薬の威力!

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エピソード14

これらの手紙は完全にプライベートで書いていたので、個人情報がバリバリに入ってます。したがって、一部、消去&他の文字当てをしております。。。
お見苦しくて、たいへん申し訳ございません。。。

何しろ病室で、かつ点滴の合間の2時間の間に書いていたので、字も汚いですね。。。
誤字もあるし。。。

 

どうかご容赦を。。。

 

 

さて、前回に引き続き、このハガキでは私の帯状疱疹の原因となったヘルペスウイルスと戦うお薬の話を子供達に伝えていますね。。。

 

子供達、理解できたかなぁ。。。??

 

 

私の帯状疱疹は眉毛の端、耳寄りから出現し、眉毛の下にある神経を伝わって鼻の付け根、そして鼻先と、神経をちょっとずづ壊しながら勢力を拡大していきました。

 

ヘルペスウイルスに対する特効薬はアシクロビルです。
最初の男前眼科で処方されたのが、眼球への感染を予防するためのアシクロビル軟膏。
そして救急で処方されたのが自宅で飲めるタイプの経口アシクロビルでした。
結局、自宅での経口剤治療では効果が得られず、入院して強烈なアシクロビン点滴静注での治療にチェンジです。


1日3回!

 

これがヘルペスウイルスの特効薬!

 

 

そして目の腫れ、炎症にはやっぱりプレドニゾロンです。これは経口ステロイド剤で、かなりの高用量を最初にドンっと投与して、少しずつ減量します。
副作用が多いので注意ですが、入院で先生の指導の下であればほぼ心配ありません。

 

これがこれが、またほんとに効いた。
みるみる目の上のお岩さんのような腫れが元に戻っていきます。
ステロイドにかなり偏見がありましたが、「なるほどこれは効く」って感じです。
目に見えて効果がわかるのは「ああっ、治ってきてる」って感じで、気分も明るくなりますね。
ステロイドが先生にとって「患者に感謝させる魔法の薬」的な存在であることを身をもって実感です。

 

それから痛み止め。
帯状疱疹の痛みは怪我や風邪などによる疼痛ではなく、ヘルペスウイルスによって神経が壊れた、傷ついたことに伴う痛みなので、普通に使っている痛み止めでは効きません。

 

痛さも入院直前の「顔がえぐらるように痛い」から「頭全体が痛い」、そして「触ると痛い」へ。。。
この手紙を書いている頃は「ピリピリ、ヒリヒリ、チリチリ」と、何とも表現しがたい痛みでした。

ここは神経障害性疼痛のお薬、メチコバールとリリカの出番!
これも結構効果がありました。

 

 

このような治療ですっかり腫れも引き、水泡もカサブタになり、顔の痛みもほぼ気にならない程度に。。。。

 

いや~っ、薬って凄い!

 

さておき、おじいちゃん(父)も謎の足の痛みに悩み、ずいぶん前からたくさんの病院でいろいろな検査を受けましたが、遂に原因は分からず。。。

 

さぞかし気を落としたんだろうな。。。

 

私も帯状疱疹発症時に、この痛みと腫れが戻らなかったどうしょうっと、密かに悩んでいましたので。。。

 

「会社で仕事なんてやってる場合じゃないなぁ。。。」とか、

「おじいちゃんとか叔母の介護はどうしたらいいんだろう。。。」とか、

「こんな状態じゃ外も出れない。。。引きこもりしか道がない。。。」とか。。。

 

おじいちゃん、どんな気持ちだったんだろうな。。。

 

僕らと同居を始めた頃は既に認知症が進んでいたので、「うまく動かないんだぁ」とか、「困った!」とかをぼやく程度でしたが。。。

 

ようやくこの夏に「進行性核上性麻痺」という病名が付いて、「足の痛み、歩行障害」は一番最初の症状だったんだと初めて気づいたのでした。。。

 

やはり病名が分からないと患者も家族も不安ですよね。。。

 

まだ「進行性核上性麻痺」の特効薬は世界中どこにもありません。

 

早く開発されるといいなぁ。。。。