帯状疱疹15 病気を治す環境はとっても大切です。
さて、気分が良くなると、殺風景な病室を明るくしたい衝動が起こります。
とはいっても壁紙を変えるわけにもいかず、棚にお気に入りのグッズを飾るわけにもいかず、布団をカラフルにするわけにもいかず。。。
そうだ音楽があった!
ラジオでも持ってきてもらおうかなぁっと思ったりしましたが。。。
そうだアイフォンがあるじゃないか!
ラジオアプリをダウンロードすれば、世界中のラジオのデジタル版が聞けます。
調べてみると、いろいろなジャンル専門のチャンネルが。。。
おっ、'80年代チャンネルがあるぞ!
でも、ポップスやディスコ曲は賑やか過ぎるな。。。
映画音楽は?
うーーん、映画がないと味気ないなぁ。。。
日本の楽曲は?
いまいちだなぁ。。。そんな気分でもないし。。。
おっ、クラッシックがあるぞ!
これにしよう!
そうです、モーツァルト。
どの曲を聴いても、どこかで聞いたことのあるモーツァルトの曲。
映画アマデウスで敵対するサリエリが嫉妬するとてもキャッチ―なメロディ。。。
オーストリアのU線のようなチャンネルでしょうか?
ひたすらランダムにモーツァルトの曲が流れるのです。
これが良かった。。。
心が落ち着くというか、優雅な気分になるというか。。。
病室にいるのに、目を閉じればそこはどこかの高級サロンでくつろいでる感じ?
病室へ訪問する方々からもかなり好評!
看護士A:「私、高校時代に管弦楽部だったんです!この曲、演奏したことがありますよ~。定番ですよね!」
看護士B:「そんなアプリがあるんですか?世界中ってのが凄い!ダウンロードしてみます!」
掃除のおばちゃん:「廊下にも少し音が漏れてるけど、ほんとにこな病室は優雅よね~ 心が豊かになるわぁ~ この部屋に来るのが楽しみなのよ~」
給食のおばちゃん:「いい曲ね~ 病院じゃないみたいだわ~。モーツァルト好きよ。」
母がオペラ歌手だったのもあり、そのネタで皆さんとも会話も弾み。。。
いつしか留置針を指すときのドキドキ感も、音楽で緩和され。。。
南無阿弥陀仏もいいけど、モーツァルトの曲の方が無心になれるや!って感じ。
そもそもモーツァルトは宮廷作曲家なので、宮廷の方々が「気持ち良くなる」音楽を作ってたわけで。。。当然、それは今の私達も気持ちよくなるわけです。
時代を超えて、老若男女を問わず魅せられます。。。
モーツァルト、まさか自分の作った曲が、21世紀の日本で、しかも病院の中で患者に聞かれるとは想像もつかなかったんじゃないかなぁ? いやいや、天才はそれを見越して作曲したかも?
それにしても、面白い事に病室にいらした先生からは全くコメントなしでした。
なんなんでしょうかね?
そんなに多忙なのでしょうか?