おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

帯状疱疹5 激痛の長い夜を過ごし心身共にボロボロ。。。

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エピソード5

自宅に帰宅し、経口の帯状疱疹を飲んで、直ぐに就寝したのですが。。。。

 

痛くて痛くて痛くて痛くて痛くて痛くて痛くて
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痛くて痛くて痛くて痛くて痛くて痛くて痛くて

 

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痛くて痛くて痛くて痛くて痛くて痛くて痛くて

 

全然寝れない。。。

 

痛みはどんどん酷くなり、いままで経験したことのない激痛が!

 

帯状疱疹は痛い」とは聞いてましたが、ここまで痛いとは。。。。

 

例えて言うと、顔がナイフでえぐられる感じ。

もちろん、えぐられたことなんて無いので、本当にえぐられたらどんに痛いかわかりませんが、例えるのならそんな感じです。

 

触っても撫でても痛い、痛い、痛い。
ほっといても痛い、痛い、痛い。

 

原爆や戦争の爆風で顔が吹っ飛んだら、死ぬ直前までこんな痛み(これ以上の痛み?)の中で苦しむんだと思うと、自身の痛みの中で切なくなってしまいました。

 

途中、寝落ちしましたが、今でもみんなには「痛くて気絶した」と説明してます。

それぐらい痛かった。

 

これまでの人生で最も痛い一晩でした。

 

翌朝、鏡をみるとまるでお岩さん。。。お化け屋敷に出てきそうな形相。。。

 

かみさんの運転する車に揺られT病院の救急に行くと、昨日の堀北似先生が出て来て、「あらまあ、鼻まで水泡が来てるね。経口剤効いてないね。。。」っとさらっと。

 

西内まりあ似の先生も出て来て、「これはひどいわね。熱もあるし入院ね。早く点滴を始めた方がいいわ」っと。

 

奥から皮膚科の部長先生も出て来て。。。。がはははっと笑いながら。。。「こりゃ酷い帯状疱疹だね。よく我慢したね。。。熱もあるし入院した方がいいよ。骨髄炎(髄膜炎?)になったらたいへんだよ。わたしの甥っ子が帯状疱疹の骨髄炎(髄膜炎?)でえらい目にあったから。俺なら絶対入院だね!」

 

私は即座に「はい。直ぐに入院させてください。死にそうです。」っと。。

 

ということで、数日間、帯状疱疹地獄をたっぷりと味わうことに。。。

 

 

これまで帯状疱疹というと、「お腹周りにできるチクチク痛い皮膚炎」というイメージでしたが、なんと顔にも出来るんです。。。

 

調べてみると20%ぐらいは顔と、意外に多い。

 

私の帯状疱疹は瞼の上、耳より上の頭半分と鼻までを網羅する神経網に帯状疱疹が発生したのですが、耳より下から頬や口に広がる神経網に帯状疱疹が発生すると深刻なことになるとの事でした。

 

つまり、帯状疱疹ヘルペスウイルスが神経を伝いながら増殖していく病気で、神経に沿ってどんどん広がるのです。私のは瞼から出発して鼻筋に広がっていきました。頭痛は頭に広がる神経網の痛みに由来するものだったのです。

 

さて、もし耳の下からの神経網が侵されると。。。

そう、頬の神経に障害が残ると表情がなくなるのです。しかも片方だけ。口に及ぶと唇がだらんとして飲み物がうまく飲めない、言葉がちゃんと喋れないなどの障害が残る事もあるとのこと。みなさんも経験があるかと思いますが、歯医者で歯茎に麻酔を打ったような感じですね。

 

脳梗塞などで片方の表情に障害が残る例(ビートタケシさんとか)は知っていましたが(こちらは脳梗塞ですからかなり上流の神経)、帯状疱疹のような末端の神経麻痺で表情に障害が残る方もいると知ってびっくり。

 

耳から上も油断はできません。最大の危機は目に感染して失明です。
なので、男前眼科の先生の見立て本当に助かったといことになります。

 

これがもし、眼科も救急病院も薬もなかった昔だったら、私はこの時点で失明していたのかもしれないと思うと、現代に生きていて良かったと思いますね。。。

 

それにしてもT病院、若い女医さんばかり出て来くるので、この場に及んでですが、なかなか素直に泣き言が言えません(笑)。

 

「なるほど、おじいちゃんが病院でついつい強がりを言っていたのはこういうことか?」っと思ったりしますね。親子ですね。