おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

スピンオフ6 なんと骨粗鬆症発症!

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No. 106

<2019年8月26日 私から長男へのレター>

関節リウマチの治療が始まって2ヵ月程でしょうか? 義父さんが「背中がどうも痛い、痛い」と言い出しました。。。

 

んっ? 何か嫌な予感。。。。

 

慌てて病院に連れて行き、背骨の写真を撮ると、何の椎体骨折がっ!

 

高齢者の椎体骨折は良くある事ですが、女性の方が圧倒的に多いはず。。。。

 

そういえばステロイド治療を受ける際に「ステロイドによる薬物性骨粗鬆症予防にビスフォスフォネート剤を飲んでくださいね」って言ってたっけ?

 

私:「義父さん、骨粗鬆症による椎体骨折だそうです。そりゃ背骨痛いですよ。」

義父さん:「そうか。。。」

私:「関節リウマチで実施していたステロイド治療って、とっても骨粗鬆症になりやすいらしいから、予防のためのビスフォスフォネートがわざわざ処方されていたのにおかしいね? 効かなかったのかなぁ。。。?」

義父さん:「あっ、あの経口剤なら飲んだ後に気持ち悪くなるから全然飲んでなかったよ。あれ飲んでなかったのが原因か?」

私:「。。。えっ? 飲んでなかったのですか?」

義父さん:「ああ。。。」

 

そう、ビスフォスフォネートの典型的な副作用は胃不快感。「本剤を服用後、少なくとも30分経ってからその日の最初の食事を摂り、食事を終えるまで横にならないこと」とわざわざ注意書きがある程です。。。

 

それにしてもステロイドによる薬物治療を開始して僅か2ヵ月で椎体骨折とは。。。

典型的な副作用といえども早すぎ! 義父さん、もともと骨粗鬆症気味だったのかなぁ??

 

義父さん! 何でビスフォスフォネート飲まなかったのーーーっ!

 

この時の「たった一つの誤った判断」で、その後の義父さんに様々な不幸が襲い掛かります。。。義父さん、この時はまだ知る由もなく。。。

知っていればきっとちゃんと飲んでいただろうなぁ。。。。

 

 

さて、通常の椎体骨折(スカスカになった背骨の一部がぐしゃっと潰れる病気)なら、数日から数か月で痛みも取れ、潰れた骨が徐々に固まり、治っていくはずなのですが。。。

 

その後、義父の症状は徐々に悪化。。。。

 

入院中のある日、突然、足が動かせず、尿も出なくなっちゃった!

 

調べてもらうと、骨折した椎体が脊髄神経を圧迫し、そこより下肢にいろいろな神経障害症状が出てきたのです。。。

 

足が動かなくなった大変! 車椅子あるいは寝たきりになっちゃう! っと思うのは家族だけで。。。

 

一方、先生は尿閉の方が危険と。。。膀胱炎や腎盂腎炎を引き起こしては大変とのこと。

 

そんなわけで、まずは導尿をして強制的に排尿。。。。

 

直ぐに、神経圧迫の原因となってる椎体骨折を正常な形に戻すための手術を実施することになったのでした。。。