おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活86 障害者控除の申請!

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No. 154

<2019年11月8日 私から長男へのレター>

実は、おじいちゃん(父)が老人ホームに入所してから直ぐに、今のおじいちゃんの状態は「障害者控除の対象」であることを知りました。

 

そこで、ここにはそのとこについて述べます。

 

障害者控除は障害者給付金とは違って、比較的審査のハードルが低く簡単に申請が可能です。

 

おじいちゃんの場合、既に認知症で食事介護やオムツの生活に突入していたので、自治体によっては「障害者控除」が受けられると聞いて、申請しようと思ったのでした。

 

忘れてはいけないのが、これもお役所にありがちな「申請制度」なのです。

 

つまり、こういったサービスを知らなければ、そもそも申請もできない。。。

やはり老老介護の方や一人ぐらしの老人、家族が遠く離れたお年寄りも1人では申請できないんじゃないかなっと思います。

 

さて、私の住む自治体では、介護認定の書類と、「認知症でかつ食事と排泄が出来ない」事実を記載した申請書を出すだけで「障害者」の認定がおりました。

 

さらに、申請時にはすでの認知症も進み、直近の記憶がないことを申告すると、要介護4に上がった時点から常に介護が必要とみなされ、「特別障碍者」の認定が下りることに。

 

 

つまりこの申請、要介護度の書類があれば遡って認定してもらえます(少なくとも私の自治体では。。。)

 

手続きは自治体の福祉部というところが窓口で、このような所に行くのは初めて。私は仕事で多忙だったので、ここはかみさんに行ってもらいました。

 

結果、3年前に遡って要介護3の時に「障害者」、ここ直近1年は要介護4で「特別障害者」の認定と相成りました。。。

 

これでようやく、確定申告により新たに控除がいただける書類が揃いました。。。

 

以前のエピソードでも言及しましたが、おじいちゃんはまだ自宅の「地震・火災保険」の名義人でもあり、あまり役に立たなかった「けが保険」にも入っていたこと、それに病院の通院費や薬代もあったので、こういった類の控除の追加は嬉しいばかり。。。

 

しかも確定申告は5年前まで遡れるので、障害者認定時から3年間分の修正申告が出来るのです。こちらは私自身が税務署に行って、対応してきました。。。

 

控除額は、なんと障害者で27万円、特別障害者で40万円です!

 

これはかなり大きな数字です!

 

税務署で相談すると、無事に障害者認定から3年分の修正申告が過去に遡って発行され、税金の還付を受けれることになりました!! 

 

それにしても、どのくらいの金額だったかなぁ。。。? 3年分で10万円以上戻ってきたかなぁ? 面倒な障害者申請や税務署での申告を余裕で上回るペイバックだった事を覚えてます。

 

そう、この還付金も元を正せばおじいちゃんの認知症の代償による財産。大事に使わなくちゃね。。。