おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活82 胃ろうにする? しない?

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No. 150

<2019年11月1日 私から娘へのレター>

さて、伯母さんの骨折&入院騒動がようやくひと段落ついたころ、おじいちゃん(父)の対応にも変化が生じました。。。

 

優秀なKK病院の呼吸器内科の女医さん、頑張ってます。

歴代の主治医の頑張りを見てきたので、こんな表現になるのですが。。。

 

老人ホームからの報告書、私からのT病院の検査入院の話から、おじいちゃんにいろいろな検査を行ったようです。

 

「進行性核上性麻痺」の診断直後であったので、この頃の検査の中心は嚥下機能です。

 

透視画像を見ながら呑み込む様を見て、喉の動きから正常な嚥下機能がどこまで残っているかを観察します。。。

 

すると。。。意外にも嚥下機能は結構残っていました。。。

 

一方、今後の介護者の負担も考え、このままの食事の摂り方を続けると再度誤嚥性肺炎を再発しかねない。。。そうなると益々肺機能が損なわれ全身状態が悪化する。。。

 

そうなると、せっかく最優先順位になった特養に入所しても直ぐに入院で退所に?

 

 

そんな不安が絶頂になった頃、優秀な女医さんより衝撃の提案が。。。

 

「胃瘻はどうですか?」

 

聞きたくなかったこの一言。。。

 

胃瘻は胃に穴を開け、カテーテルを通して胃に直接栄養を流し込む治療です。

 

喉を経由しないので、食事を介した誤嚥性肺炎にはなりませんし、介護側としては非常に安心な状態になります。

 

先生によると、胃瘻をしていても調子が良ければ口から食事をとる事も再開できるとのこと。。。

 

この提案は結構悩みます。。。

 

元気な頃より、おじいちゃんと私はお互い「チューブに繋がった晩年」は嫌だと豪語してましたし、無駄な延命も望んでいませんでした。。。

 

でも、胃瘻をしなければ周りの方に迷惑ですし、本人も誤嚥性肺炎は苦しいと思いますので、この判断は簡単ではありません。。。

 

私が勝手に決断するわけにも行かず。。。

 

でも話したって本人はその日の記憶は留めていないし。。。

 

そうなると、かなり家族の決断に左右されることになりますよね。。。。?

 

先生もその状況は十分理解しており、この時はとにかく、おじいちゃんが「胃瘻の設置」に対してちゃんと賛同の意思があるかどうかを、家族側の私と医療現場側の先生とで双方できちんと確認しようという事になったのです。。。

 

熱は下がったものの、あまり本調子でないおじいちゃんにこんな酷な質問をするのも躊躇するのですが。。。