おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活45 悩む私達。。。どうする?

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No. 99

<2019年7月29日 私から娘へのメール>

さて、おじいちゃん(父)の行く末をじっくり考えなくてはなりません。

ここは今一度、家族の状況を分析。。。

 

<要介護3のおじいちゃんの現況は。。。>

すでに一人では着替えられません。朝はヘルパーさんまかせ。夜は家族で対応です。

もちろん転んだら一人では立てないので目が離せません。

心臓や腎臓、認知症の薬が処方されているますが、もちろん一人では選別できませんし、自主的に飲むのも無理です。

トイレは行けますが頻回で、時々失敗します。肩や腰が痛くなるのでマッサージが欠かせません。ただし、一度、お世話するとその後の何回も同じことを希望します。

デイサービスをかなり利用してましたが、もう叔母の手は借りられません。。。。

 

<要介護2の伯母さんの現況は。。。>

大腿骨置換術の予後が良い方ではなく、リハビリも行きたがらないので、とにかくおじいちゃんの介護から解放し、安静にできる環境が必要です。また骨折してしまいます。

先生からは、骨折のたびに「寝たきりになる可能性が高いので、老人ホームの準備もしてください」と言われるため、とにかく骨折しない環境つくりが必要。。。

手すり伝いに歩いたり食事を用意したりはまだ可能ですが、お掃除や買い物はヘルパーさん頼りです。

 

<我が子たちの現況は。。。>

長男は大学受験で戦力外。。。。

次男も高校進学の試験があり戦力外。。。

娘はまだ小学生の遊びたい盛りで戦力外。。。

それでも手の空いた時はよく手伝ってくれます。次男は力仕事、娘は話し相手です。

 

<私たち夫婦の現況は。。。>

かみさんは子供たちのお世話に翻弄。。。学校の行事や手続き、相談に呼び出し(笑)。

もちろん実父の介護も担ってます。。。

私は働きざかり。責任が重いポジションにつき、仕事が一番面白いころ。

まだまだ子供たちの学費や養育費を考えると、うかうかと休暇をとってる場合ではありません。。。

 

つまり伯母の介護協力があって今までは我が家が成立していたのでした。。。

 

その伯母の戦力がなくなること = 精神内科の先生の忠告「崩壊」。。。

 

 

「老人ホーム」について、そろそろ真剣に考えなきゃなぁ~

 

 

それにしても、私の知っている伯母は本当に介護人生でした。

癌だった祖母(おじいちゃんと伯母さんの母)の闘病中の介護。。。

私の母も癌を発症し、最後の数か月は伯母のお世話に。。。

そして今回のおじいちゃん。。。。

 

同居後に何度か伯母に尋ねます。。。

私:「どこか行きたいとこはないの? 介護人生だったでしょ? 僕らがどこかにつれていってあげるよ!」

伯母:「どこも行きたくないわ。。。」

私:「え~~っ、せっかくだからどこかに行こうよ!車で連れていってあげるよ!」

伯母:「いいの。私は若い時に嫌ってほど色々なところに行ったの。もう行くところなんてないわ。。。」

 

そう、未婚だった伯母は若い時に時間はたっぷり。
具体的な話を聞いたことがないのですが、国内旅行や美術館、博物館、映画など。。。普通の方が子育て世代の間に、長い青春を謳歌したそうです(本人談)。

 

でも、最後に介護地獄で終わるのはあまりに可哀そう。。。。

何とかしてあげたいと。。。私達は思うのでしたが。。。

 

さあ、おじいちゃんをどうするか、腹をくくって決めるしかありません。