おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

スピンオフ9 なんと術後せん妄が!

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No. 109

<2019年8月29日 私から長男へのレター>

麻酔が切れるまで、酷い悪夢にうなされ悪態をついていた義父さん。

 

麻酔が切れたあと、このさんざんな悪態を全く覚えておらず、しばらくはケロッとした毎日を過ごしておりました。。。

 

しかし、しばらくするといわゆる「術後せん妄」という症状に悩まされることに。。。

 

看護婦さんによると、夜中にたびたび悪態を尽きながらベッドから降りて脱出をしようとしているらしい。。。。

 

あの穏やかな義父さんが。。。

 

 

ちょっと形は違いますが、伯母の脱走癖とちょっと似てる?

 

いやいや、全然違う。。。

 

なんと、爪切り用に持たせていた「小さな鋏」を看護婦さんに振り回し、脅していたらしい。。。

 

あの穏やかな義父さんが。。。

 

 

小さい爪切りとは言え、目に刺さったり、看護さんのお顔を傷つけたら大変!

 

術後せん妄をネットで調べると。。。

 

<術後せん妄とは

手術をきっかけにしておこる精神障害で、手術いったん平静になった患者さんが1~3日たってから、急激に錯乱、幻覚、妄想状態をおこし、1週間前後続いて次第に落ち着いていくという特異な経過をとる病態をいいます。 高齢の方に起こりやすく、術後の回復期に起こるため、術後の看護、ケアーの妨げになります。

 

まさに、義父さんの行動は「術後の看護、ケアーの妨げ」ではないか!

 

あの穏やかな義父さんが。。。

 

 

当然のごとく、看護婦さんからはクレームが殺到し、いつか経験したおじいちゃん(父)と同じ、看護婦さんからクレーム状態になってしまいました。。。。

 

さすが義父さん、我がおじいちゃんと同い年だけある! 似たもの同士!

 

 

でも、本当に不思議なことに、本人は全く覚えておらず。。。

 

手術直後のあのタガが外れた症状と全く同じでした。。。

 

わたしとかみさんとしては、

「これって、いつまで続くのだろう。。。」

「もしかして新手の認知症症状?」

「このまま毎晩暴れたら、一人暮らしは無理だし、まさかの同居か?」

 

っと、戦々恐々と、現実に起こりうる未来の可能性についておののくのでありました。。。

 

幸い、1週間ほどでこの酷い術後せん妄からは解放され、すっかり「穏やかな義父さん」に戻ったのです。

 

が、これから手術する際は常に気をつけなきゃねぇ。。。。