おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

帯状疱疹9 昼、少し平熱に戻ったので、ホッと一息

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エピソード9

さて、入院翌日。。。

つらい髄液採取後、南無阿弥陀仏のおかげか、痛み止めのおかげか、ようやく熱も下がったようで、気分も楽になりました。

 

よくよく気が付くと、結構広い個室部屋。

 

本来なら個室の差額ベッド代は保険適用外なので自己負担。高額になります。

相部屋の空きがない場合に、致し方なく保険適用で個室があてがわれる事もあります。

 

「先生、個室代は取らないから大丈夫ですって、たしか言ってたなぁ。。。なんでだろう? まぁ、今、相部屋がないだけなんだろう。ラッキー!」

 

という感じ。

 

 

「さてさて、目の腫れはどうなってるんだろうか?」と部屋を見回すも鏡が無い。。。

洗面台はあるが鏡が無い。

服などを掛けるロッカー収納にも鏡が無い。。。

 

ということで、外の共同洗面所やトイレに行けば鏡があるだろうと、ドアを開けて外に出ようとすると。。。。

 

看護婦さん:「Oさーん、Oさーん、あなたは隔離ですから外に出ちゃだめですよ?」

私:「隔離?えっ、どういうことですか?」

 

良く見ると看護婦さんのバッチに「O」と。

「同じ名前だ!」っと変な感動を覚えながら。。。。

 

私:「隔離なんですか、私?」

看護婦さん:「はい。このフロアの入院中の患者さんは体力がなく免疫が落ち方が多いのでウイルス感染に弱いんですよ。」

私:「私のがうつるって事ですか?」

看護婦さん:「そうです。高齢の方も多く、子供の頃の水疱瘡の免疫は既になくなり、いとも簡単に感染するんですよ。Oさんも免疫が落ちたから帯状疱疹が発症したんですよ。」

私:「確かに。。。私のヘルペスウイルスが危ないですね?」

看護婦さん:「そうです。ですのでお子さんとかのお見舞はダメですよ。奥様も必要最小限だけの来院にしてください。」

私:「はぁ。。。」

 

ということで、隔離部屋の一人暮らしが意図せず始まったのでした。

 

一人暮らしは大学生以来(笑)ですね。

副鼻腔炎の手術でも確か1週間入院したっけ。あの時は、かみさん小さい子供たちの子育てピークで、1回しかお見舞にこなかったっけ?

 

 

そうそう。。。

部屋に鏡が無いのは「自殺防止」なんだそうです。

個室は目が届きにくく、稀にそういった行為に及ぶ患者さんもいるそうで。。。

知らなかった。。。

 

「あっ、そうだ!」っと、アイフォンで自分の顔にカメラを向け、目の腫れを確認。

「これ、ちゃんと元に戻るんだろうか?」

 

そういえば、長男が小さい頃、7~8歳頃かな?

頭をぶつけておでこに漫画みたいなたんこぶが出来た時、わんわん泣きながら。。。

 

「パパぁ~、これ、元に戻るの~? こんなのやだぁ~!ほんとうに元に戻るの~?」

 

って言ってたっけ?

 

やっと当時の長男の「切羽詰まった気持ち」が分かりました。。。

 

「おじいちゃん(父)~、これ、元に戻るの~? こんなのやだぁ~!ほんとうに元に戻るの~?」