おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活22 おじいちゃんとの外食も大変!

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No. 76

<2019年7月6日 私から長男へのレター>
おじいちゃん(父)と同居してから始まった月に1度の食事会ですが、伯母が入院している間も継続していました。

 

ところが、ちょうどこの頃からおじいちゃんの「繰り返し行動」が顕著に増えてきたのです。。。

 

子供達や私たちが、おじいちゃんからお願いされることのTopは。。。

「肩を揉んでくれ」と

「腰が痛いから立たせてくれ」の2つ。

 

家に居る時は、私たちがそーっと、その場から離れることによっておじいちゃんもあきらめるのですが。。。

 

 

そう、外食の時は常にみんなが身近にいるのです。。。

 

離れられない。。。

 

おじいちゃん、頼み放題。。。

 

ある日、外食の焼肉の際は、「腰が痛いので椅子から立たせてくれ」と

何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も。。。

 

私も遂に疲れ果て。。。

 

次は長男坊が買って出てくれ。。。

 

長男がめげると。。。

 

次男が買って出て。。。

 

最後には娘も。。。といっても小さいので立たせることはできず。。。

 

でも、おじいちゃん、娘には久しぶりに会ったような顔をして。。。

「大きくなったなぁ???」と満面の笑顔。

 

娘、役得ですね。

 

ところで、何が大変かというと。。。

 

焼肉が食べれないじゃないかっ!

 

立たせてあげている間は席を離れるので、焼肉が焼けていてもスルーだし、下手するとこげちゃったり、さめちゃったり。。。

 

お酒もゆっくり飲めない。。。

 

立ったり座ったりの繰り返しは、ウエイターさんや周りのお客さんの奇異の目を引くことになりますし。。。。。

 

そんな、なんとなーーーく気まずい感じの時間がやたらとゆっくりと過ぎ、いよいよ周りのお客さんも少しイラっと来た時に。。。

 

どーん!  どーん!

 

外から大きな音と、閃光が!!

 

 

飯田橋のカナルカフェから結婚式用の大きな打ち上げ花火が!

 

奇異な目をしていたお客さんも、一斉に外に注目!!

 

 

おじいちゃんもさすがに外の注目!!

そして一言、「綺麗だなぁ。。。」っと。

 

「腰が痛いから立たせてくれ」攻撃も、これでしばらく収まったのでした。。。

 

 

食後のデザート?

いやー、もう立っちのお世話で疲れ果てたので、切りのいいところで、さっさと退散となりました。

 

 

家に帰ってかみさんと。。。

 

「ふーっ。。。。家で食べた方が楽だなぁ。。。」

 

そもそも、できるだけおじいちゃんを外に連れ出そうという発想から始まった月に1度の外食。。。

 

夫婦ともども、少し挫折感が出てきたのでした。。。。