おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

資産の整理4 カードの解約は本人が原則

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No. 29

<2019年4月12日 私から次男へのレター>

さて、おじいちゃん(父)名義のクレジットカードも大量に出てきました。。。

 

どれを何に使っているのか、すぐにはわかりません!

 

なぜでしょう?

 

そう、最近のカードは紙での請求書は発行していませんので、手持ちの資料が無いのです。
本人が「メールでの確認」を選択してしまっているので致し方なし。。。

 

それでも、いくつか紙ベースの請求書のカードもあったのですが、こちらも利用時にしか請求書は来ませんので、利用がゼロの場合は1年に1度のカードの年会費請求が唯一の手がかりとなります。
でも、認知症のおじいちゃん、こういった請求書もポイっと捨てちゃってるし。。。

 

一方、銀行の通帳をじっと眺めてると、自動引落の記録から利用目的が判明します。
これで、おじいちゃんの「ヘビーユーザーカード」は2枚でけであると判明しました。

 

ということで、使っていないカードは「年会費が毎年引き落とされている」ので解約。

 

 

カード解約には2通りありました。

 

電話の自動応答で私でもできちゃうスマートパターン(おじいちゃんの許可を得ていますので、「なりすまし」ではありません)。これはとっても楽ちん。逆に「なりすまし」が危ないで、ちょっと心配なぐらい。

 

もう一つのパターンが「あくまでも本人確認後のみ対応可能です」というカード会社。

 

私「代わってもいいですが、何の作業なのかがわからないと思いますよ」

オペレーター「本人確認が原則です。本人でないと解約できません」

私「本人が認知症だったり、失語症になったら解約できない。書面ではだめか?」

オペレーター「本人確認が原則です。本人でないと解約できません」

 

頭にきて、また消費センターに電話すると。。。
「カードの場合は、なりすましが社会問題になっているので、オペレータの対応は必要悪」とのこと。「解約」でもそうなの??

 

そう、こちらも物忘れのひどい老人では自力での解約が絶対にできないシステムに。。
「なりすまし」からの保護には賛成ですが、やはり少額年会費を数十年に渡り大勢の老人から吸い上げてる輩と一緒ではないか?っと思うわけです。

 

年会費2000円 × 10年 × カード3枚= 60000円!

 

しかたなく、おじいちゃんに電話を代わる事に。。。

 

オペレーター「本人に代わってください。本人確認します。お名前は?」

私「おじいちゃん、とりあえず名前が何か聞いてるよ」

おじいちゃん「わかった。@@@@だ。」

 

オペレーター「生年月日を教えてください」

私「おじいちゃん、生年月日だって」

おじいちゃん「昭和@年@月@日」

 

オペレーター「では登録されている住所を教えてください」

私「おじいちゃん、住所だって」

おじいちゃん「@@@@@だ。こっから先は息子に任せるからいいか?」

 

オペレーター「本人確認ができました。それでは息子さんとお話します」

 

ふーーーーっ、無事に解約完了。

 

でも電話を切る前に下記をお伝えしました。

・一人暮らしの年寄りにこのプロセスは無理でしょ?
・幸い名前、生年月日、住所が言えたが、言えない老人なんてごまんといるでしょ?
・だいたい、電話に出たおじいちゃんが本人だって何でわかるの? お互い労力が掛かった割に今日のプロセスって厳密には意味がないのでは?
・いっぱい儲けたんだから(利用額の5%を販売店からピンハネ)、家まで確認に来てはどうだ?
・これからの高齢化社会、このようなケースが多くなるのでもっとちゃんとした対処を考えるべきでは?
・相手が自分の両親、祖父母だったらこんなやり方ってする?

 

っとは言ったものの。。。。
彼女達も仕事でルール通りにやっているわけで。。。
でも、これ私がおじいちゃんのフリしてもできるわけだし。。

 

そうか。。こういうプロセスを踏んだという事実が必要なのね?
「品質向上のために会話は録音されてる」はずだしね。。笑

 

でも優しい声で「はい。ご意見は必ずしかるべき部署にお伝えします」っと。

 

これにより数枚のカードを解約し、保険料や光熱費などに使われているカードはそのままにして置くことに。。。。(はい、もちろん私が預かりました)

 

 

そうそう、カード会社のポイントはだいたい2年で切れるので要注意です。

 

おじいちゃんの場合、インフラ料金支払い用のメインカードは2年間ぐらいのポイントでワイン6本ギフトがもらえました(恐らく5000円相当)。

 

一方、今までの期限切れのポイントは、10年 × 1/2 × 5000円 = 25000円相当が失効した訳で。。。 実にもったいないと思ったのです。

 

それから、「ポイントを利用されてから解約された方が良いと思いますよ」と、解約を引き延ばすケースも。なるほどポイントを使うけど解約をうっかり忘れ、あらら年会費取られ、年会費取られたから1年は使おうと思ったりして、彼らの常套句ですね(ここまでくると私もかなりひねくれた受け止め方しかできなくなってますが。。。)

 

みなさん、ご両親のカードもチェックですよ!
結構ポイントが貯まってるかも?