おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

リフォーム5 家中の植木鉢が。。。

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No. 50

<2019年5月15日 私から次男へのレター>

さて、おじいちゃん(父)と母の花好きの話は以前もしましたが、母が亡くなり、父の認知度が減退すると、家の雰囲気は一変しました。

 

三角庭に毎年植え替えたり、付け足してたりしていたユリの園は荒れ放題で、いまや野生のユリのように。。。。これでも結構、趣があるのですが。。。

 

寝室にも、おじいちゃんのマイブーム時に増殖したシクラメンが5~6鉢。シクラメンも毎年株分けなどして徐々に増えていき、それでもたくさんの花をつけて、冬の間中、部屋をきらびやかにしていたのでした。。。

 

ベランダにはゼラニウムプランターでやはり5~6鉢。結構、丈夫な花で、かなり長期間、毎年花を咲かせてくれました。母は朝に、このゼラニウムに水を撒くのが日課で、街中でゼラニウムを見かけると、ふと母を思い出すぐらいです。

 

お庭には伯母が育てていたサクラソウが、これも6~8鉢ぐらいだったかな? 花壇に2段に並べられていました。春に一斉に咲き誇ると見事なもので、なんて綺麗なかわいらしい花なんだろうと感心したものです。

 

 

ところが母が亡くなり、そしておじいちゃんの認知度も衰え、伯母も足が悪くて自由に動けなくなると、どうなるか。。。。

 

そう、真っ先に植物たちが弱りだすのです。。。

 

代わりに栄華を誇るのが雑草たち。。。
(これをうちの長男が毎年2回ほど草刈りバイトに出かけていたのです。。。)

 

リフォーム直前にこういった植物たちを最後に処分するのですが、それはそれは見事に枯れていました。全てです。。。全滅!

 

これらの植物が綺麗だった黄金時代を知っているだけに、ほんと悲しい。。。。

 

「周りへの関心の低下」は認知症の典型的な症状です。あんなに大好きだった花たちに関心が無くなってしまうなんて。。。

 

当然、刈るべき雑草にも関心がなく。。。

 

 

これらの鉢の一つ一つから土をかき出し、空っぽの鉢にしていくのですが、この量が半端ない!

 

古くなったやせた土を庭にぶちまけても、乾燥したら砂漠の砂のように舞い上がるので、通常は生ごみの日にビニールに入れて破棄。でも、これが重い!

 

同居前なので、週末に土をビニールに詰めても、おじいちゃんや叔母の体力では外に出せず。。。。

 

プラスチック鉢は資源ごみとなるのですが、こちらも同じ状況。実家に行くと捨ててないしーーーーっ! 残ってるしーーーっ!
こちらは車に積んで、住んでるマンションで破棄しました。

 

陶器の鉢も大量。。。こちらは月2回の「ガラゴミの日」に出さなくてはなりません。しかも重い!! おじいちゃんや叔母ではゴミ出しは無理!

 

悩んでると、リフォーム屋さんが。。。

「土なら三角庭の工事の時に処分してあげましょう」と。。。
「鉢はリフォームの際の産廃処分の際に一緒に回収しましょう」と。。。

 

この助け船には心底助かりました。。。

かみさんは、3人の子育て真っ最中で、平日にゴミ出しのために実家に行かすわけにもいかず、私が会社に行くついでに実家に寄るのもかなり早朝ですし。。やはりこういったサービスに乗っからないと、なかなか片付きません。。。

 

この頃は会社も多忙で、キリキリ舞の毎日でしたので。。。。
リフォーム屋さん、本当にありがとうございました!