おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

相続税3 各種年金、保険中止による収支

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No. 197

No. 197 <2021年8月14日 私から次男へのレター>

今まで恩恵を受けていた各種年金と、介護保険後期高齢者健康保険はどうすればいいでしょうか??

 

まずは年金ですが、こちらも以前の介護編で記載してましたが、どのような年金に加入しているかをきちんと把握しておく必要があります。おじいちゃん(父)の場合は国民年金企業年金、遺族年金の3つでした。

 

それぞれの年金窓口に電話をして、おじいちゃんが亡くなったことを伝えると、規定の書式が送付され、年金停止の手続き、そして亡くなった日を鑑みて受け取れるはずだった未支給金をきちんと受け取れます(これは資産になります!)。

 

次に保険ですが、介護保険後期高齢者健康保険も同じです。それぞれの窓口に電話して、亡くなった旨をお伝えすると同じように規定の書式が送られてきて、保険の適用停止の手続きをしてくれます。介護保険と健康保険は保険料を支払ってますので(年金から棒引き)、過払い保険料についてはきちんと還付されます。また、亡くなった月の最後の利用者負担上限超過還付(月当たりの医療費の上限を超えた場合に、その差額が還付される制度)もちゃんと受けれますのでご安心ください!(こちらも資産になります!)

 

なお、おじいちゃんの場合は追加で保険会社の「けが保険」にも入っていたので、こちらも停止の手続きですね!結局、ケガをせず、全く使用することは無かったのですが、怪我無く喜ぶべきか、完全掛け捨てになってしまい悲しむべきか。。。

 

逆に保険料の未支払い分もあった場合は、後日、その分の請求が参りますので、こちらはおじいちゃんの口座から支払います。ご家族で肩代わりして、相続の際に返金するのもOKです。相続税の手続きでは「債務」として計算されますので、こちらも忘れずにメモなり請求書や領収書などを保管しておきましょう!

 

 

それにしても、この作業、単純作業のようですが、毎日何人もの方が日本中で亡くなる中、過払い金の計算やら、未支給分の給付やら、還付やら。。。よくもうまあお役所は正確に計算するものです。。。私達が提出する書類の数字を転記するのでしょうが、記載ミスや訂正など、「1日当たりこのお役所仕事ってどんなに膨大なの!」って思ってしまいますね。専任の方がいるのでしょうか?

こんな風に考えると、多くの方が個人情報漏洩を心配して反対の多いと言われている「マイカード」で全てが自動になってくれるといいなぁ~っと心底思ってしまいます。

 

亡くなった事実と没日を1度、マイナンバーを利用して「デジタル申請」すれば、年金、保険の手続きは一瞬にして自動でできそうな気がしますよね。。。銀行が連動すると口座が凍結されてしまうので嫌ですが(笑)。。。そんな時代も近々にくるのでしょうかね?

 

しかし、紙ベースの「アナログ申請」にも良い点もあります。

それぞれの窓口にお電話すると、常套文句、リップサービスとは思いますが。。。

みなさん「お悔やみ申し上げます」とか、「それは大変でしたね」とか、「いろいろと手続きがありますが、お身体にはお気を付けください」とか。。。みなさん、温かいお言葉を掛けてくれ、ちょっと嬉しい気持ちになりました。

 

おじいちゃんが定年まで働いた会社の総務部の方からも、労いの言葉を。。。おじいちゃんの会社の方と話すなんてことは、これで本当に最後になっちゃうんだと、おじいちゃんの代わりにちょっとおセンチになってしましまいますね。。。

 

デジタルもアナログもどちらも捨てがたいです。。。(笑)

 

そういう意味で一つお話を紹介。

実は、このブログの存在を知った会社の同僚が、お昼休みの社員勉強会で是非講演して欲しいとの依頼があり、4~7月にかけて「断捨離編」から「介護編」、そして「看取り編」を4回に分け、4ヵ月に渡って各50分間の講演をしました。もちろんイラスト付きです!

 

インスタやブログでは、イラストと文字だけで皆さんに紹介してますが(デジタル)、講演会となると実際に私の声で、私の言葉を使って、私の表情付きで解説するので(アナログ)、これが自分にとってはとても良い経験になったのでした。。。

質疑応答もありますし、講演中に思い出してポロっと出てくる言葉や感情は、なかなかイラストと文字だけではカバーできない部分もあったりするんだなぁ~っと。。。

 

なるほど、声と表情で一緒に伝えるという手段って、なかなかいいなって感じです。

YouTubeが流行るのはこういうことかぁ~っという気付き。

 

なにより、講演の様子を撮った録画(コロナ禍なのでリモート配信)をかみさんや子供たちに見せることができたのが良かった。。。

おじいちゃんが亡くなって、かれこれ3年が経ちますが、この講演録画を観て子供達は「そうそう!こんなことあった、あんなことあった」と懐かしんでいましたし、かみさんは毎回観るたびに号泣でした(笑)

 

いつかYouTube版もやってみようかしら?

 

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