おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

介護生活110 長男の成人式の報告!

f:id:oohiratt:20200110195931j:plain

No. 178

<2020年1月10日 私から長男へのレター>

年明け最初の大きな行事が長男の成人式でした。

 

私の頃の成人式は15日頃でしたが、今は冬休みに合わせて三が日後の最初の土日に開催されます。この年(2018年)は1月8日でした。

 

横浜で高校2年生まで過ごした長男にとって都内はアウェイの地。
友人のいない会場でフラフラしてたら、同じく友人のいない外国人留学生がいたらしく、彼とずっと話をしていたそうです。

 

当然のことながら、身なりは立派な成人式の姿に。。。
大学の入学式に来ていったスーツですが、ネクタイだけを変えてビシッと決めて行きました。

 

帰宅後、さっそくおじいちゃん(父)へ報告するためKS病院へ。

 

長男、ピカピカの身なりでおじいちゃんに話しかけますが、おじいちゃん、もう目のパチパチもしなくなっていました。。。。

 

おじいちゃんの病気である、「進行性核上性麻痺」の症状については以前お話ししましたが、声が出なくなった次は「目が動かなくなる」そうです。。。

 

いよいよおじいちゃん、目も動かなくなってきたのですね。。。

 

娘は目でのパチパチ・コミュニケーションがかなり気に入っていたので、この日のありさまにはかなりがっかりの様子。。。

 

「おじいちゃんとお話が出来なくなっちゃったね。。。」とポツリ。。。

 

 

「進行性」という言葉がズシンっと重く頭の中にのしかかってきます。。。

 

 

この先、どのようになってしまうんだろうか。。。

意識が無くなって、ずっと寝たきりになるのだろうか。。。

子供たちとのコミュニケーション、接点が無くなってしまったら。。。

中心静脈栄養はこれ以上症状が進んだ場合に本当に必要なのかなぁ。。。

どんどん痩せちゃって、骨と皮になるまで生き続けなくてはならないんだろうか。。。

この段階で自身の啖で誤嚥性肺炎になってしまったら、今度こそダメだろうな。。。

看護士のみなさん、痰の除去や床ずれ防止のケアを、この先いつまで続けるのだろう。。。

 

そんな事をブツブツ、ブツブツ考えながら帰路についたのでした。。。。