介護生活96 娘とお見舞いの日々。。。
<2019年11月17日 私から次男へのレター>
おじいちゃん(父)の誤嚥性肺炎の症状も収まって来た頃、また娘と一緒にお見舞いが再開しました。
流石に病気という事もあるため、また万が一のことを考え、週1回、週末に必ずお見舞に行くことにしたのです。自宅から高速道路を利用し、法定速度で1.5時間ぐらいです。
往復3時間。。。
これは実際にはかなり身体的にも精神的にもダメージがあったようでした。知らないうちにジワジワと私の体力を奪っていったようです。
その話は後でまた紹介します。
今回もかみさんと娘がメインで来てくれました。
娘は来年中学受験ということで多忙を極めてましたが、息抜きを兼ねて週末におじいちゃんの所に私と通ってくれました。
この往復3時間はとても貴重な時間。娘と2人きりですし、何でも話せます。
当時は小学校6年生ですから、結構、片思いの男の子ネタや受験勉強ネタが主でした。
ところが、娘の話を聞きながら、実は私は私でおじいちゃんの介護をしている我々夫婦の将来の事や、立て続けに出ている不安の種、その他ルーチンな病院の諸手続きなどで頭がいっぱい。。。
せっかく娘との2人旅だったのですが、会話の具体的な内容まではあまり覚えていないのです。。。。
今思うと、私のどんより気分を察して、あるいは娘として無意識に、一生懸命楽しい話を私にしてくれていたかもしれませんね。家で好きな男の子の話なんてしてくれたこと無いし、今思えば大サービスの話題提供です。
なのになんだか上の空だったなぁ〜
もうちょっとちゃんと受け答えすればよかった。女の子がこんなプライベートな話してくれるなんてこの時しか無かったのになぁ〜
受験前だったので、勉強に対する姿勢や態度、危機感を煽ったり、ろくな対応出来てなかったなぁ〜。バカな親だ。
あぁ〜、いろんな意味で、あの瞬間にもう一度戻りたいなぁ〜。。。ただし、おじいちゃんに関する悩み無しでね。。。
KD病院に着くと、娘は慣れたように病室へ移動し、「Mだよ! ちゃんと覚えてる?」っと真っ先に問いかけます。
まだ、最初の頃は意識がもうろうとしてうなずく程度でしたが、娘、早速そんなおじいちゃんの手にあるミトンを目にして、「あっ、おじいちゃんミトンしてる~ 赤ちゃんみたいで可愛い~」っと子供らしい発言をします。
おじいちゃん、もうろうとしてはいたものの、この娘の天真爛漫な声は聞こえていたはずです。ちゃんとMの名前は覚えてくれたかなぁ~
そうそう、このとき既に中心静脈栄養は足の付け根からの挿入に変更されてました。先生によると、鎖骨からの差し込みが何らかの原因で難しくなったとのことです。
足から心臓までカテーテルを入れていくって。。。とても信じられない。。。