おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

帯状疱疹17 病院食で素材の真の味を知れ!

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エピソード17

さて、元気が出てくるとお腹も空きます。

でも、病院食は。。。ちょっと無理。。。という方も多いかと。。。

 

高校時代に鼻骨骨折で1週間、大人になってからは副鼻腔炎の根治術で1週間の入院を経験してますが、やっぱり病院食はあまり美味しくないですよね。。。

 

 

でもこの場合、「美味しくない」の定義が大事です。

 

元気な時の味付けが「美味しい」の基準になっていたかも。。。
もちろん高級食材は美味しいに決まってますがそこは致し方ないとして。。。

 

要は。。。

 

「薄味=美味しくない」なのです。

 

そこで気づきます。

 

「濃い味付け=素材の味ではない」

 

で、病院食は。。。。

 

「薄い味付け=これが素材の味」

 

ということで、「病院食を楽しむぞ」精神で一口一口よく噛んで時間を掛けて食べるように心がけました。

 

すると。。。美味しいじゃないですか!

 

 

1週間、病院食を観察すると、朝昼晩のどこか1食だけは必ず肉料理が入ってます。
なぜか牛肉がなかったのはO157 の影響でしょうか?
肉が出てくるとやっぱり嬉しいですよね。。。

 

魚はやっぱり島国日本、いろいろな種類の魚が出てきます。
こちらも、「ちょっと物足らない」って感じの量。
このじらされ感、「次の食事までがまんするぞ」っという、高い精神の領域。


精神的に成長したかなっ(笑)

 

肉と魚の「見た目」はやっぱり「病院食」でしたね。。。
当たり前ですがお店に出てくるインスタ映えのする盛り付けでもなく。。。
でも、ゆっくり噛んで味わうと、どれも美味しいのです。

 

「入院している」という自分の哀れみも相まって、元気にご飯が食べれる状況が幸せだったのかもしれませんね。。。

 

ご飯を健康に食べれる状況が「美味しい!」と脳に言わせてる?

 

 

ところで、この薄味の食事の中、お昼には必ずフルーツが出るのですよ。。。

 

はっはっはっ。。。ずっと薄味の食事のおかげでフルーツの強烈な甘味が私を襲います!

 

「幸せだなぁ〜」


マンゴーが出てきたのにはびっくりしました。
でも、なぜかフルーツの女王バナナが出なかったのも不可思議。。。
なぜでしょう?

 

あぁ、伯母さんが風〇堂のケーキを美味しそうに食べる気持ちが分かりますね。。。

 

「そういうことだったのね~!!!」

 

そして、この1週間で出てきた最大のご馳走は何と言っても「カレー」と「酢豚」!
どっちも私の大好物!
味も濃いし、見た目の色もとっても濃い!

 

定番のみそ汁は、いつもちょこっとしか出てきませんでした。。。
定食屋ではお替り自由のお店が多いですが、やっぱり味噌には塩分が豊富すぎるからでしょうか。。。


調べてみると、病院食にはカロリーや塩分が細かく規定されていて。。。
いろいろな制約の中、老弱男女の好みに合わせなくてはならず。。。
給食の栄養士さんの腕の見せ所ですね。

感謝して食べなきゃ。

 

そういえば、高校時代に鼻骨骨折で入院した際は、給食のおばちゃんがこっそりご飯を二膳持ってきてくれたっけ(笑)

食べ盛りの高校生、食事制限するような病気じゃなかったしね。

 

まぁ、とにかくゆっくり噛んで、一口一口ありがたく食べると何でも高級食です!

 

このハガキを見て思い出しました。
食べることの幸せ。素材の本当の味の奥深さ。
この「振り返り」って、ブログの本当に良いところですね!

 

食いしん坊万歳!