介護生活77 おじいちゃん死んじゃうの?
<2019年10月27日 私から長男へのレター>
おじいちゃん(父)の入院手続きを兼ねてKK病院に駆けつけ、それからしばらくしても容体は改善せず。。。むしろ悪化の一途??
おじいちゃん、もう余命いくばくかのような様子になってきてるような。。。
こんな様子は。。。当たり前ですが、生まれて初めて見ました。。。
何というのでしょうか。。。「死相」?
「死相」というものがあちらこちらに。。。
人が死ぬ時って、こんなに分かりやすい「死相」を放つのだろうか? っと思うくらい。。。
かなり高熱が出ているので、ほとんど意識は無い状態でした。。。
というか、辛そうに寝ているので起こす気にもなれず、声を掛けることもなく茫然とおじいちゃんの様子を見るだけ。。。
頭や手を触ると、かなり熱いし。。。
首の硬直で呑み込みがうまく行かず、ただでさえ食事が摂れておらず、ほぼ飢餓状態と思うと、手も足も首も細くなっていて、なんとも気の毒な状態に。。。
栄養状態が悪く、身体に栄養の蓄えが無いので、「直ぐに死んでしまう。。。」という嫌な予感が頭をよぎります。。。
主治医の先生は、とても落ち着いた佇まい、非常に優秀で親切な女医さんでした。。。
「誤嚥性肺炎の高熱ですが、抗菌剤で恐らく回復するので、心配しないで大丈夫」っときっぱり。
おじいちゃんの「死相」状態は一緒に来たかみさんもかなりの驚きようだったので、二人で「最悪の事態になる前に伯母さんを連れて来て会わせてあげた方が良いのでは?」とか、「そんなに長くはなさそうなので子供達を頻繁にお見舞に来させないと、ちゃんとお別れができないかも?」などど、不吉な会話をしていたのです。。。
結果的に大袈裟だったのですが、ここで判断を見誤ってしまうと、家族全員が後悔してしまうような、そんな感じでした。。。
先生との面談ではいろいろと。。。
私:「父は大丈夫でしょうか? 意識が無いようですが。。。」
先生:「恐らく大丈夫です。じきに抗生剤も聞いて、肺のダメージが回復したら元気になりますよ。」
私:「誤嚥性肺炎で肺にはどの程度ダメージを受けるのでしょうか?」
先生:「誤嚥の程度や患者さんの体力次第ですが、1回で1/3の肺機能がダメージを受けるようなイメージです。」
私:「ということは3回目で終了?」
先生:「人それぞれですが、数回繰り返したら亡くなる方が多いです。」
私:「老人ホームのケアマネさんから、父は肩が硬直していて呑み込みが悪いと言っていたので、誤嚥性肺炎をこれからも繰り返す可能性があるのです。。。」
先生:「そうですか。。。では、きちんとどんな病気かを確認しましょうね。」
私:「昨年、T病院で検査入院しました。その時はパーキンソン病を疑ったのですが、パーキンソン病の薬が効かず、結局、パーキンソン病ではないところまでは分かったようです。」
先生:「私の方で改めて確認しますのでご安心ください。。。まずは肺炎を直さないとね!」
っと、言う感じでなんとも頼もしい先生のコメントです。。。
その後、おじいちゃんの状態は先生の見立て通り快方に向かい、我々の「もしもの時は?」という心配は一気に忘れ去られ、いつものオムツ購入&搬入というお見舞いパターンの日々が始まったのです。。。
それにしても、KK病院、老人ホーム近くの横浜の病院なので、会社から我が家へとは真逆の方向。。。会社帰りのお見舞はなかなか困難だったので、先生からの検査結果報告も兼ねて、何回か午前半休や午後半休を利用して通うことになりました。。。理解ある会社の皆様に感謝です。。。
以前も少し触れましたが、地方の老人ホームは都内より安価というメリットはあるものの、このように一度通院や入院となると様子を見るのがかなり大変です。。。
その後、この問題はさらに私達を苦しめることになるのですが、その話はまたおいおい。