介護生活40 でもまだ大丈夫そう?
<2019年7月27日 私から長男へのレター>
神経内科の先生から衝撃的で、かつとても重要なアドバイスを受けて検査入院から退院したおじいちゃん(父)、帰宅後、相変わらずの毎日が再開。
良くもならず、悪くもならず、叔母も退院したので数ヵ月前の日常が戻ってきました。
そんなおじいちゃんの行く末を案じていたある日。。。。
いつもの病院への通院。
相変わらずの採血、採尿に苦戦し、その後、ワーファリンの用量設定に苦戦する循環器内科に行き、その後、優れたアドバイザーDrの神経内科、そして特に変わりなく普段通りの腎臓内科を受診後、会計に向かいます。
うまく歩けないので、院内は当然車椅子。
車椅子上でウトウトのおじいちゃんと会計前で順番待ちしていると。。。
ある紳士:「おうっ! 〇〇(←おじいちゃんの名前)じゃないか!」
おじいちゃん:「おーーーっ、△△(←ある紳士の名前)じゃないか!」
ある紳士:「最近見ないからもう死んじゃったのかと思ったよ!」
おいおい、「死んじゃった」なんて失礼な!
どうも地元の幼稚園か、小学校の同窓生だったようです。
おじいちゃん、幼稚園も小学校も同窓会の幹事をしていたので顔が広い。
地元ど真ん中の病院だし、こういうこものあるわな。。。。
ある紳士:「車椅子かい? 調子が悪いのかい?」
おじいちゃん:「いやいや、何いってんだ! 今日はたまたまだよ!」
ある紳士:「この人は息子さんかい? お父さん元気でよかったよ!心配したよ!」
おじいちゃん:「せがれが車椅子に座れって言うんだ。いつもはピンピン歩いてるよ」
おいおい、何を言い出す(笑)?
いつも嬉しそうに車椅子で揺られてるやないかい!
「いいせがれを持った」なんて言っちゃったりして(笑)
少なくとも「ピンピン」はあかんわ。
それにしても、この会話、全然、認知症の人の会話とは思えない。
おじいちゃんはこの友人の名前もしっかり憶えているし、昨日のことのように思い出話をしゃべってた(時々「そうだったかなぁ~」って言ってたけど。。ご愛嬌)。「車椅子なんて乗らない」なんて見栄張るし、それにもの凄い笑顔。
見栄張りって、人として結構な技術ですよね。
自分の現状をきちんと把握しつつ、それをそのように見せないための話術。
この場面だけを切り取って、それを見せたら健常人にしか思えないなぁ。。。
やっぱり、違う病気なのかな?
家でも毎日、こんな弾んだ会話、はじけた笑顔だったらいいなぁ~。。。
でも、帰宅するといつものおじいちゃん。。。
ふ~~~っ