おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

お葬式 3 菩提寺で葬式できず!

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No. 183

<2021年6月26日 私から娘へのレター>

ここからは、またまたとても信じられないおじいちゃん(父)の葬儀にまつわるビックリな話をご紹介します。

 

葬儀の喪主なんて、よっぽど不幸が続かなければ一生に数回。。。

そう考えると、私が経験した事は恐らくみなさんが経験することはほぼ無いでしょう。

それほど稀な経験なので、皆さんには全く参考にならないかもしれません(笑)。

 

はい、タイトルにあるように、なんと菩提寺で通夜・葬式が出来なかったのです!

 

さて、病院でおじいちゃんが亡くなり、葬儀屋さんがおじいちゃんの亡骸を自宅へ搬送してくれて、ようやく葬儀の日程調整のため菩提寺に連絡します。

 

菩提寺のご住職、母の葬儀の際もちょっと不愛想で寡黙だった方。。。

ちょっと緊張気味に電話を掛け、おじいちゃんが亡くなった事と通夜・葬式の日程について相談しました。

 

するとご住職、「困ったなぁ~、当分、うちでは葬儀出来ないんだよ」っと。。。

 

「えっ」って感じですよね?

「出来ないって、どういうこと?」って。。。そう思いますよね?

 

「正月明けのこの時期、檀家さん向けのお楽しみ会をやってるんだよね~」とご住職。

 

「えっ、お楽しみ会って。。。それって、葬儀が出来ないのとどういう関係でしょう?」と私。

 

「お楽しみ会の案内はもう送っちゃったんだよね。。。みんな楽しみにしてるんだよ」とご住職。

どうも、お堂でそれをやるらしく、準備やらなにやらで1~2週間、法要が出来ないとの事。。

 

「えっ、ではどうすれば。。。1週間ぐらい待てってことでしょうか?」と私。

信じられん!

 

「あっ、そうそう大丈夫。同じ宗派のご住職を紹介するから、そこでやりなさい」とご住職。

 

「えっ、菩提寺があるのに他のご住職に葬儀を執り行ってもらうのですか?」と私。だんだん怒りがこみ上げてきます。。。

 

「こういうことはよくある事だよ。大丈夫、大丈夫。連絡してあげるから」と住職。

 

「"こういうことはよくある事"って。。。あなたはそうかもしれないけど、私達、遺族にとっては親の葬儀は最初で最後でしょ!」っと心の中で叫び。。。

でも、ここはぐっと堪え。。。

 

「医者と坊主と弁護士は友人に持て」とはよく言ったもので、その逆は「医者と坊主と弁護士は敵にするな」って事ですよね??

 

この菩提寺、少なくとも祖父の前の代から一族がお世話になっているはずで。。。

亡き祖父、亡き祖母、そして亡き母もここで葬式を執り行い、母や伯母は、しょっちゅうお布施集めのための説法に聞きに行ってたはず。。。それだけに、なんという仕打ちでしょう!

 

実は、母の葬儀の時や、その後のいくつかの法要においても、お経の後、ご住職からまともな説法や簡単な故人への想いのお話はいっさいなく、我が一族の外からやって来たかみさんも、これにはびっくりで、二人で「不愛想な手抜き坊主だなぁ~(失礼!)」と揶揄していたのです。。。

 

ということで。。。すみません、ご住職、私達夫婦の中ではこの日を境に名実ともに「生臭坊主(失礼!)」と呼ぶことになりました。。。

 

おじいちゃんとはいうと。。。

家にこのまま長期間放置はできないので、自宅から離れ、葬儀屋さんの安置室へ移動してもらったのでした。。。

 

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