断捨離13 電動自転車 発見!
<2019年3月30日 私から次男へのレター>
電動自転車を発見!
しかもピッカピカ! 全然使ってない!
実家の新宿区は坂が多く、横浜から自転車を持ってこうようかどうか、かなり迷っていたところでしたので。。。
これなら使えるっ!
次男坊が近所の自転車屋さんに行き、タイヤの空気、バッテリーの状態、モーターの調子などを点検をしてもらい、結果、全く問題なく動くことがわかりました。
これにはさすがにかみさんも大喜び。
何せ我が家にこの様な電動自転車を買えるような余裕はなく、ものすごい贅沢品に見えたのです。この頃はまだまだマイナーな存在だったのです。
乗ってみると、これがほんとに楽にスイスイと前に進むじゃないですか!
走り出しがちょっと怖いくらい。
近所にとても急な坂があり、高校時代、生自転車で登り切ったことがなかったのですが、サドルに座りながらスイスイと昇るじゃない!
あぁ、かみさん、子育て真っただ中の時に欲しかっただろうな。。。
子供2人を自転車の前と後ろに乗せて、夏の暑い中、汗びっしょりになってお買い物やお出かけをしたっけ。。。 かみさんの子育て青春期を思い出します。この頃に欲しかった。。。
それにしても日本の科学技術って本当にすごい!
こんなの海外にはないだろうな?(←無いのでしょうか?)
それから時は経ち、おじいちゃんが亡くなったあと、遺品の整理で日記が出てきました。
断捨離で見つけてましたが、読むのは失礼と思い、亡くなるまで引出しの奥にしまっていたのです。
順を追って読むと、この電動自転車には悲しい物語があったのです。。。
要約すると以下の感じです。おじいちゃんの口調(風)で読んでみてください。
・先日、車をバックしたときにどうも後ろのバンパーをぶつけたようだ。
・なじみの自動車屋がさくっと修理してくれた。うん十万円也。
・先日、左前のバンパーを擦ったようだ。。。
・なじみの自動車屋がさくっと修理してくれた。うん十万円也。
・また、車の横を擦ってしまったようだ。最近、運転がおぼつかないくなってきた。
・心配なので、車を手放そうか悩んだが、最終的に手放すことを決意した。
・だんだんと車の引き取り日が近づいてきた。なんだかさみしいなぁ。
・いよいよ引き取り日がやってきた。なんだかさみしいなぁ。
・ちょっとした移動用に自転車を買ってみた。電動自転車だ。最新だぞ。
・今日、乗ってみた。あれれ、うまく乗れない。練習が必要だ。
・今日も練習してみた。やっぱりうまく乗れない。こんなに難しかったっけ?
ここで日記からは電動自転車の記述がプツリと無くなってしまったのでした。。。
練習あきらめたの、おじいちゃん?
それとも電動自転車の存在を忘れちゃった?
たまに実家に寄っていた姉にその話をすると、「自転車の練習で何度か転んでしまった」とおじいちゃんが話していたとの事。。
日記にそんな格好悪い話は書いてないじゃん!
それにしても事故を起こす前に車を手放す決意をしたおじいちゃんは立派だ。
この時は確かに責任感も決断力も記憶力もあった証。
そしてついに電動自転車に乗れなかったおじいちゃん。
これは事故を起こさないよう、神様のちょっとしたお気遣いだと思いましょうね!