おじいちゃん介護のお手紙メモリー

おじいちゃん介護のお手紙メモリー

数年間に渡る父の介護が、父の死去とともに終わり早1年、いろいろあった出来事をイラスト・レターにしたため、介護に協力してくれた3人の子供たちにちょっとずつ送ることにしました。ただ送ってももったいないので、ブログに記録し、同じような介護生活を過ごしている方々に紹介しようと思いました。いつまで続くか、どこまで書けるかわかりませんが、笑いあり、苦労あり、涙ありの介護生活をどうぞご覧ください。

断捨離11 写真アルバムがいっぱい!

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No. 21

<2019年3月24日 私から娘へのレター>

寝室の断捨離で最大の難関が、大量のアルバムです。

 

今のようにデジカメやスマートフォンが無い時代、思い出を切り取る唯一の手段が写真。私も高校時代は「写ルンです」で大量に思い出作りにいそしんでました。。。

 

おじいちゃん(父)も、持ち前の律儀な性格とテキパキとした行動力で、ばっちりとアルバムが整備されていました。しかもほぼ一つ一つに管理番号を付け、きちんとリスト化まで。。。

 

中を見ると、おじいちゃんの幼少期から学生時代、社会人生活、母との子育て生活、晩年の母との旅行など、整理しながらついつい魅入ってしまいますね。

 

当然、息子である私もところかしこと写りこんでおり。。。

 

何より嬉しかったのが、私が独り立ちした後の実家訪問時の写真、結婚時の写真、いろいろな行事の写真、子供たちの写真。。。これらもきちんと心を込めて整理されていたことです。。。嬉しかった。

 

ただ問題点がいくつか。。。
・数が膨大! なんと65冊!!
・戸棚の奥に綺麗に並んでいるのですが、さっとは取り出せない。。。
・一つ一つが重くて引っ張り出せない。。。
・背表紙には何も書かれておらず、何の写真家はぱっと見ではわからない。。。

 

つまり、綺麗に整理整頓されていたのですが、「1度も開かずのアルバム」になっていたということですね。。。。

 

おじいちゃんに聞くと、過去にかなりの写真を断捨離し、ここまで減量したとの事。。。つまり以前はもっと沢山あったって事なのね。。。

 

写真。。。これって捨てづらい。。。
しかも人のだし、なんていってもおじいちゃんの想い出の断片の集まり。。。

 

これはゴルフクラブのようにこっそり捨てられない。。。。

 

ということで写真アルバムを電子化してくれる会社を片っ端からあたり、安く丁寧にやってくれそうなお店に絞り、おじいちゃんに提案しました。

 

私「写真アルバム多すぎて困っている。いろいろと処分の仕方を考えている。」
おじいちゃん「もう、それなら捨ててもいいぞ。見ることもないし。。。」

 

と寂しいことを言う。。。そんな事、言うなよ。。

 

私「デジタル化してパソコンで見れるようにしようと思っているが、どうか?」
おじいちゃん「よくわからないが、お前に任す。好きにしなさい」

 

なんて言われるとなおさらきちんとやりたくなる。。。

 

なにより、おじいちゃんの時代の風景や習慣、景色がある写真を捨てるなんて、とてもできない。数百年後に貴重な写真になるかも。。。っと大袈裟に思ったりして。

 

 

65冊のアルバムの量を想像してみてください。
普通サイスの段ボールにはだいたい5冊ぐらい入ります。
おじいちゃん、1冊のページを増量し、どれもかなりのブタ・アルバムになっていたので、中には4冊しか入らない段ボールも。。。
送料は自腹になるので、できるだけ送料を抑えたい。でも工夫する時間もない。。。

 

結局、段ボール15箱ぐらい?(←いくつか忘れてしまった。。。)
そして2ヶ月後ぐらいにCD1枚になって帰ってきました。

 

CDに焼いた写真は、見た目はそのままですし、PC上で1枚1枚切り取ったり加工も可能で、とても便利です。みなさんにも超お薦めですね。

 

紙ベースのアルバム。。。破棄がまた大変でした。
1枚1枚破いて捨てるには大量過ぎ。。。
表紙やビニールを含むので、資源ごみでは出せない。

 

ということで通常の燃えるゴミで。
65冊!

 

中身が見られるのは嫌なので、一つ一つ新聞紙に巻いてからビニール袋に詰め、3~4回の収集日に分けて破棄しました。。。ふぅ、一苦労。。。

 

さて、この時、私は大変なことを1つやってしまった。。。

 

おじいちゃん、断捨離時に1枚の写真とネガを見つけ出して、「これは俺の遺影用の写真なんだ。お前、その時が来たらこれで頼んだぞ!」っと自慢げに言ってました。。
その写真とネガがこの断捨離時のごたごたで、どこかいずこへ。。。

 

それにしても、ずいぶん前に遺影用写真を準備しているなんて、おじいちゃんらしい。
まだ認知症も進んでない頃なのかなぁ? 用意周到なおじいちゃんを思い出しました。
私もおじいちゃんを見習ってベストショットを用意しておこう!

 

ところがです。。。
肝心のおじいちゃんの葬儀時にその写真が見つからなーい!
破棄したバラ写真の中に紛れてたかな。。。
見つからなーい!

 

結局、違う写真を私が選んで使ったのですが、その時の話はまた今度。

 

なお、電子化したアルバム、結局、父は一度も見ることを希望しませんでした。。。
以前、少し触れましたがあんなに仲良かった母の話をこの時も全くせず。
母との旅行写真を眺めていても、特に嬉しそうに解説することもなく。。。
私なら考えられないなぁ。。。きっと自慢するけどなぁ。。。

 

とにかくおじいちゃん、遺影写真の件、ごめんなさーい!